パチンコ「攻略法で大激勝」! どうしようもない「羽根物」界隈に舞い降りた救世主!!【羽根物・名機列伝】
突然の風に吹かれたのである。
時は2001年、外国のおっさんが言っていた恐怖の大王も飛来せず、ミレニアムだ新世紀だと心配されたコンピューターの誤作動もなく21世紀を迎えた世の中と同じような変革がパチンコ業界にも起きていたのである。
1999年に忌まわしき5回リミッターの内規が解かれ、大当り確率1/500だの確変80%だのといったパチンコ業界大緩和時代到来前夜、それまで何の音沙汰もなかった羽根物の新台が突如現れた。それが『たこ焼き八ちゃん』なのである。
同じ時期に登場した『CR天才バカボンV』が象徴するように、デジパチがパチンコの覇権を握り、羽根物は隅に追いやられ、新台がなかなか出てこない状況に陥ったのである。「羽根物は過去の遺物」そう思われていた矢先の登場で、驚きと喜びをもって迎えられたのである。
ただ、完全な新作役物ではなく、ファインプレーを下敷きにしたものであった。それでも新しい羽根物がホールで打てるという事実が悦びなのである。
しかも、打ち込んでいくうちに、ファインプレーとはいろいろ異なる点も多く、実はゲーム性が微妙に違うという嬉しい誤算も発覚したのである。
最大のポイントは攻略性の高さ。
『ファインプレー』で採用していた貯留方式は、Vの前にストッパーを搭載し、回転ドラム頂点で最大5個玉を貯留するものであった。上部に滞留している玉は回転するドラムによって左右に動き、最大貯留数が確保されていないと完全にその場で停止しないのでパンクの恐れもある。
しかし、『たこ焼き八ちゃん』はVゾーンの直前に1個玉を保留するタイプの継続方式を採用していたので、回転ドラムの特性を活かし、継続率をアップさせることが可能であった。しかも本機は自力継続式。つまりラウンド抽選がなく、いつでも最大15ラウンド、いわゆる完走を目指せるのである。
これはかなり強力で、コツとクセの良い台を掴めば大当り=完走のような狂おしい図式が完成し、ほとんど負けないといった情勢である。
しかも、久々の羽根物とあってか店が調整をやらかしたケースもあり、知り合いは新装初日で3万発を記録するなど、そういった意味でも燃え上がった羽根物であった。
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