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パチンコ「完成度の高い」役物!「P機初」の羽根物の実力に迫る!!

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 前回、羽根物スカイレーサーについて、その詳細をレポートしたが、正直まだ語り足りない。なので、今回はその続きとして、さらにP機初の羽根物の実力に迫っていきたいのである。

 大当り後に展開される、4回転の時短「スカイチャレンジ」とそこで大当りを射止めることで突入する20回転の時短モード「スカイラッシュ」が話題の中心であった前回から、もっと本機の根本、つまり役物についてに対してフォーカスを寄せていきたい。

 役物の形態でいえば飛行機タイプとなる。もう、もろに飛行機をモチーフにしているのでそれは明らかであろう。

 飛行機タイプといえば、『ブンブン丸』、『ビッグトップ』、『ジュピター』など平和のマシンが多い印象であるが、京楽の爆裂機『ボンバーキャット』も忘れてはならないだろう。

 役物の構造的にも『ボンバーキャット』が近い。平和系の飛行機役物は、羽根の開放から入賞した玉がダイレクトにVを狙う垂直落下式が王道パターンとなるが、『ボンバーキャット』は役物内に入賞した玉が飛行機の機体の後ろを通って下段ステージの中央にある「くぼみ」に貯留されると大当りとなるのである。

『ボンバーキャット』の場合、開放直後の羽根が一直線になっている状態の時に玉が機体の後ろに行きやすくなるが、『スカイレーサー』もチャンスは羽根開放すぐの間合いで、主翼の後ろに搭載された補助翼が下がるタイミングで玉が機体方向に流れてくると、補助翼を超えた玉はスペシャルルートへと向かいチャンスとなる。

 ただ、前回も指摘したが、スペシャルルートの入賞率は平均で30%程度。ネカセなどの影響で台ごとの差が出て、クセの悪い台なら20%を下回ることもあり得る。

 そういった影響もあり、ノーマルルートからのイレギュラーパターンがわりと多く見られるようになっているのである。

 下段ステージの両脇に配備された誘導員(?)が左右に細かく可動するが、この動きに合わせて弾かれた玉がステージ中央にあるリールにぶつかってV方向に流れたり、下段ステージに流れてきた玉がゆるく誘導員に接触することで放物線を描いてVゾーンに吸い込まれたり、先ほど言及した旧式飛行機タイプのように羽根から垂直落下した玉がダイレクト・ワンバウンド入賞することもある。

 このイレギュラー入賞の多彩さが羽根物の面白さに直結すると考えているので、王道パターンやスペシャルルートに依存しない『スカイレーサー』は、エンターテイメント性に富んだ完成度の高い役物であると評価するところである。

 勝負となると難しい部分があるが、たとえラッシュに入らずとも、充分に羽根物として楽しめる機種だと言えよう。一発目にしてこのクオリティ。P機の羽根物はキタイ(期待/機体)できそうである。飛行機だけに。ブルンブルン。

(文=大森町男)

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