パチンコ「革命的」なドラム機……「驚愕と迫力」で旋風を巻き起こした絶頂マシン!!
その衝撃たるや、試合後に乱入してきたマスクマン・ストロングマシン1号に対し「お前平田だろ」と言い放った藤波辰爾や、こともあろうか試合中に2代目タイガーマスクの覆面を剥ぎ取って素顔をさらした三沢光晴のようである。
その名は『CRフィーバーユンソナ』。
肝心の「衝撃」に触れる前に、押さえておくべき本機をめぐる背景説明が意外に多いので、先にそちらから。まず機種名にある「ユンソナ」ってなんやねんと疑問を持たれるファンが多いかと思う。この「ユンソナ」とは人物名であり、2000年初頭に人気を博した韓国人の女性マルチタレントなのだ。
何をきっかけにTVショウの世界で台頭してきたのかよく覚えていないのであるが、たどたどしい日本語を操りながらあけすけに話す天真爛漫なキャラクターが人気となり、テレビで見ない日はないくらいの活躍をしていた。ちょっと前だとベッキーや今でいうギャルタレントみたいな立ち位置である。
また、日本でブレイクした韓国人のはしりという面でいえば、韓流ブームのさきがけといえるような人物だが、つまりこの『CRフィーバーユンソナ』はタレントタイアップマシンとなる。で、本記事はドラムについて語る企画。芸能人なのにドラム機なのである。
現在なら、前回の『CRおそ松さん~THE・DRUM~』のような「ざわつかせ案件」ともなろうが、パチンコの歴史においてはそれほど異常事態ではない。なんせ業界初のタイアップ機が羽根物なのだ。それも本件と同様のタレント版権である。
したがって、「衝撃」とはこのことではない。では、何が「衝撃」だったのか。それはドラムそのものの作りである。本機には、複数のドラム役物で構成された三面体役物「ハリケーン」が搭載されていたのである。
三面体といっても明確にイメージできないかもしれないので、わかりやすい例を挙げると、『びんびんバラエティ』である。余計にわからなくなったとの意見もあろうから、今風に言うと『ニューざんす』となる。
例えがいちいち古くて恐縮だが、要はドリフの回り舞台のようにステージが左右に回転して、3等分に区切られた仕切り上にそれぞれ違う役物が搭載されている役物を説明。
話を元に戻すと、つまり『CRフィーバーユンソナ』は、普通のドラムとして搭載された3×2ラインの「6リールドラム」と、通常のドラム1ラインと『大花火』のような横回転で図柄を変動させる鉢巻ドラムが組み合わさった「ジュエリーリール」、さらに円形の回転ドラム「ルーレット」という3つのドラムキットが演出によって変化する、ダイナミックかつインパクト絶大のドラムユニットが装備されていたのである。
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