「恐怖」をパチンコに組み込んだパイオニア……「未知なる感覚」が生む新たな面白さの輪を創出!!【パチンコ初代特集】
初代にも象徴的なギミックが搭載されてはいた。それは「貞子の眼」である。液晶の右上に手をかたどった役物が準備されているのだが、初代では手は脇役。ここぞの場面に突入するとこの手が左右に広がり隠された「眼」が出現するのである。
実はこの『リング』シリーズ、初代は販売台数的には成功といえず、大ヒットからのホラーパチンコブームを巻き起こしたのは2代目なのである。ただ、販売台数こそ突出したものではなかった初代だが、稼働のほうで動きがあった。特に稼働貢献週で粘りを見せ、リピーターが多いことを見出したのである。
このような潜在的な人気が後の大ヒットに繋がり、今や押しも押されぬ看板タイトルに成長するとともに、「ホラーパチンコ」を人気のジャンルとして定着させることに貢献したのである。
(文=大森町男)