甘デジで「絶賛リメイク機」発進!「P機疲れ」を「すっかり癒せる」仕上がり!?
スペックで差をつけられない分、演出に力点をおくのは当然で、当時は楽しめる演出の台が多いように感じた。とはいっても物量で圧倒するといった類ではなく初代海や初代ルパンなどに代表されるシンプルでいて奥が深いパターンである。ツボを心得たパチンコ台といえよう。
その後、『CR天才バカボンV』の登場により革命的な飛躍を遂げ、複雑なフローによりドキドキ感を持続しながら、要所要所で激アツ演出を盛り込む高揚感を積み上げるような演出が主流となったが、これはこれでやはり緻密な計算とパチンコの本質を外さない経験やパチンコ勘といったセンスを感じさせるものであった。
当るまでスマートフォンとにらめっこするような遊技スタイルに反感と寂寥を感じていたが、いつしか、気がつけば無意識にスマフォの画面をスクロールしている私がいたのである。
『P新世紀エヴァンゲリオン〜シト、新生』の画面を眺めながらまったりパチンコを打ち、大当りすれば心の中でガッツポーズを決める。かつてのパチンコ風景に幸せを感じたのである。
(文=大森町男)