パチンコ「先端の新たな仕掛け」を施した名機!「ゲーム性が飛躍的に進化」した羽根物のポテンシャル
パチンコ業界におけるヒット機種の対応について、である。擦り切れるまで使い倒し、鼻血も出なくなるほど摩耗させ、そうなってからが本番だとばかりにそこからさらにゴリゴリと削り出し、ようやくお役ごめんとなるのである。
『たぬ吉くん』。
名機である。議論の余地はない。「爆裂羽根物」の扉を開けたレジェンドの1台であり、この機種で羽根物の面白さに開眼したファンも多いであろう。
ただ、この『たぬ吉くん』に始まり、『玉ちゃんファイト』『がんばれ丸ちゃん』『仮面ライダー』『たぬ吉くんリメイク』『ウルトラセブン』とどれだけ同じ役物こすれば気が済むんだというほど「たぬ吉くん役物機構」に固執してきたのである。
ガムでいえば、もう『がんばれ丸ちゃん』でほぼ味はなかったのである。『たぬ吉くんリメイク』くらいには噛みすぎでアゴが痛くなっており、いくらなんでもがんばらせすぎなのであった。
そして今回のテーマである『CR羽根ぱちんこ水戸黄門』がリリースされた時には、何かの拍子でうっかりガムを飲み込んでしまい、存在すら口の中には残っていない状態だった。しかし、である。本機は「たぬ吉くん役物機構」をベースにしながらも、先端の新たな仕掛けを施したブランニューな装いとなっていたのである。
この頃、京楽は業界を牽引するトップメーカーとして勢いと自信と風格を身に着けていた。もはや「たぬ吉くん」でしょうもないデジパチを作り、いたずらにレガシーを消費していたあのドジっ子メーカーではないのである。
その役物機構、進化したとはいえ大当りに介在する仕組み自体は同じで、水戸黄門を模した人形型役物を通って股下から排出された玉がまっすぐVゾーンに進んでいくものである。しかし、そこに至るまでに2つのチャンスポイントが用意された。
ひとつは助さん角さんサポート役物。黄門人形の背後に搭載されたお付きの二人が手を広げ、玉を王道ルートに導くのである。つまり、『デビルマン倶楽部』におけるデビルウィングのような役割である。
そしてもうひとつが激アツルート。羽根に拾われた玉はその直後、分岐点によって役物内で2つのルートに振り分けられる。そのほとんどが通常ルートと呼ばれる、役物の周りに巡らされた筒状のレールによって中段ステージに運ばれ、そこから風車式回転体の穴をかいくぐりランダムに開閉する黄門人形の腹部ポケットを狙うコースとなる。
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