パチンコ「戦況に応じて出玉が変化」…革命的システムが「熱狂」を生み出す!!
2000年代前半、パチンコを取り巻く環境は猫の目のように目まぐるしく変化した。
1999年の5回リミッター撤廃を皮切りに、2002年、2004年、2005年、2006年、2008年、2009年、2010年、2011年と毎年のように内規の変更や風営法の改定などによってルールが変容していったのである。
特に大当り確率の移り変わりは非常に慌ただしく、5回リミッター撤廃時の1/320から、1/360に緩和されたと思ったら2年後には1/500まで許されることとなった。しかし、翌年にはやっぱりやりすぎたと1/400まで下がり、最新のルールでは1/320が下限となっている。
いま考えると、マックス機と呼ばれた1/500の台なんてよく当てられたものである。世間的には1/400の時代もマックス機と呼称されていたが、個人的には歴史上、一番大当り確率の低い1/500こそ真の意味でマックス機であると考える。
だからといって、1/400のスペック威力が低かったかといえば当然そんなことはなく、バトルタイプに代表されるような圧倒的出玉力を有した機種が何台も存在したのである。ただ、2011年には出玉なし大当りにも制限が加えられ、多少パワーダウンした印象も否めない。
そんなバトルスペック最後の世代ともいえる2011年に登場し、人気シリーズとなったのが『CR聖闘士星矢』である。潜確と小当りを採用したマックスバトルタイプで、連チャンと出玉力に秀でたマシンとなっている。
本機の最大の特徴といえば確変中の大当りラウンドで展開する「ドラマチックバトル」で、確変の当否だけでなくバトルの展開によって出玉の増減にも影響する独創的なシステムを搭載していた。
自キャラである青銅聖闘士が優勢だとアタッカーの開放時間が長く、ピンチの場合は短時間開放といったような仕組みでバトルの攻防が出玉と連動し、バトル演出に新たな興奮と熱狂を生み出したのである。
勝てば確変、負ければ通常というバトルタイプの基本は変わらないが、経過が出玉にリンクするこのシステムは革命的であったともいえよう。
本機が登場した2011年はまさに激動の年であった。海外に目を向けると、30年続いたエジプトの独裁政権やリビアの軍事政権が崩壊し、北朝鮮の金正日が死去するなど大きな変革が起こった。
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