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パチンコ店「極悪行為」との闘い!? ルパンも震える「大泥棒」を確保せよ!!

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 話によると、この二人組によって近隣店舗のほとんどが出玉泥棒の被害にあっているとの事。まさに力業の荒稼ぎをはたらいているらしく、いつ私の店に来てもおかしくない状況だったのです。

 情報が流れてから3日後。未だに二人組は捕まっておらず、スタッフ全員が警戒してホールを巡回しておりました。私も「うちの店では絶対に悪さはさせない!」と意気込みながら業務を行っていたのです。

 そして稼働がピークを迎えるゴールデンタイム。スロットコーナー担当のスタッフから「例の二人組が現れました!」との報告があったのです。

 ホールを食い物とする「大泥棒」の出現にざわめき出すスタッフ達。私はすかさずスロットコーナーの人員を厚くし、捕縛要員として屈強な男性スタッフ2名を監視役として配備させました。

 遊技する台を探しているフリをして、ターゲットの的を絞る二人組。はたからみたら他のお客様と変わらず、不自然な様子はありませんでした。

 二人組はすぐに犯行をせず、ホールを徘徊しては台に座りちょっとだけ打つ。という行動をしばらく続けておりました。スタッフの監視を気にして、なかなか尻尾を見せない状況となっていたのかもしれません。

「露骨に監視したら怪しまれる」と考えた私は監視役をスロットコーナーから遠ざけて、二人組の様子を店内カメラで追いかける作戦に切り替えました。

 どれだけ鮮やかに出玉を奪ったとしても、ジェットカウンターでメダルを流す際にスタッフを呼ばなくてはいけません。カメラで決定的瞬間を押さえさえすればこっちのものです。

 30分ほど経ったでしょうか。監視を緩めた事が功を奏したのか分かりませんが、行動を共にしていた二人組は唐突に別行動をとり始めました。女性が単身で別積みに向かって歩み寄っていったのです。

 ターゲットを決めたのでしょう。女性は隣の台を遊技するか悩んでいるフリをして後ろに積まれているドル箱の視界を遮りました。それを島端の反対側で確認した男性がすかさず近寄り、流れるような手つきでドル箱を奪っていったのです。

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