甘デジ「女性の欲望」がテーマの話題作！ 演出も好評価…打ちごたえ十分な傑作!!

「大奥」というと、選ばれし美女が集うある種の楽園、あるいは女性たちのドロドロの愛憎劇が展開する魔境のようなイメージがあるが、マンガ「大奥」は謎の疫病によって男子人口が急激に減少した歴史改変SFであり、男女の社会的地位が入れ替わるジェンダーへの問題提議を内包した、なかなかに社会派な内容。

　特に新型コロナウイルスが猛威を振るう今にこそ、感染症やワクチンに対する知識を得たり、あれこれを理解するために読まれるべき内容となっている。2004年から16年続いた連載も終了し、2月に発売される最終巻を前に、巣ごもり生活のお供として一気読みするのもいいだろう。

　ただ、その前にパチンコの大奥を楽しんではどうだろうか。『CR大奥～繚乱の花戦～』は女の欲望や嫉妬、猜疑心などダークサイドの大奥を演出に落とし込んだ傑作で、その甘デジタイプはいまなお比較的多くの店で打つことができる。

　もともとは『CR川島なお美の大奥百花繚乱』として登場し、そのお局キャラを誇張したテイストで展開される演出が多くのファンの支持を得て人気マシンとなった。その後継機である本機も負の要素が先鋭化しながらも、その行き過ぎが逆にコミカルにも映る表現を踏襲し、本機の魅力を支えている。

　特にこだわっているのが「ビンタ」で、あらゆる場面でビンタの応酬が発生するこの演出の迫力は見応え充分。ビンタにリンクして罵声が発生するようになっているのだが、そのパターンに「ノーマル」「社会人」「男性」「女性」と4種類用意されている。力の入れどころ。

　このように豊富な演出が特徴となっている本機だが、確変と時短にそれぞれ2つのモードが用意されているなど、モード演出も多彩。

　図柄揃いの確変から突入する「華宴之章」は背景によって連チャン期待度が変化し、夜桜背景なら確変大当りのチャンスとなるが暗黒背景だと通常大当りの可能性が高まるようになっている。

　一方の突然確変から突入する「華演舞之章」は主人公といじめキャラの争いに特化した演出が展開。いじわるキャラのいたぶりを回避して確変をゲットしたいところである。

　三・七以外の図柄で大当りした場合に移行する可能性のある時短モードは「愛憎試練之章」と「夢狭間之章」の2つ。どちれも電サポ30回転だが、前者は確変の可能性もあり、モード終了後に「華宴之章」に再突入するパターンもある。

　この2つの時短モードはお互いを行き来することもあり、最後までドキドキの展開を楽しむことができるようになっているのである。また、大当り確率が高い（1/89.89）ので、30回といえども時短中の大当り期待度も充分高い（約28.5％）ので、時短引き戻しからの連チャンも視野に電サポモードをプレイできるのである。

　ちなみに、本機の甘デジタイプは2機種用意されていて、大当り確率や確変突入率（60％）、時短性能は同じだが、賞球が1個（N2-T1）と3個（N-T）の2つあるので気になる方はしっかり確認してから実戦することをおすすめする。

（文＝大森町男）

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