パチンコ業界「ファンが200万人減」!?「過去最低」の遊技人口から紐解く現状
遊技通信が伝えたところによると、遊技人口が過去最低を記録した。この事実は、遊技機業界のマーケティング会社・シーズリサーチと業界誌を手掛けるアミューズメントジャパンが共同で実施した「パチンコ・パチスロプレイヤー調査2021」からのデータ結果による。
調査結果では、2021年の遊技参加人口は約813万人。去年から約200万人以上減少し、過去最低となった。もちろん、新型コロナウイルスによる「外出」や「室内」、「人の集まるところ」への忌避感から、一時的に自重している人も少なくないだろう。
また、改正健康増進法の施行により店内で気軽に喫煙できなくなったことが影響を与えた側面も否定はできない。いずれにしても、パチンコ・パチスロ業界とは直接関係のない環境面での要因も背景にあり、単純に「パチンコ・パチスロが面白くなくなった」などと言い出すのは早計だ。
この遊技人口の低下は当然業界に大きく影響し、特にファンの動向が直接関与するホールにも少なからず累が及んでいる。それは経済産業省による「特定サービス産業動態統計調査」による2月の速報値で、パチンコ店1店舗あたりの売上高が前年同月比で76.6%と減じている。
緊急事態宣言直後の2020年5月、6月の大幅な減少からは、以前の水準近くまで売上高回復。そのようにも感じるが、ファン減少がコロナ禍とのダブルパンチでじわじわとパチンコホールの経営を圧迫しているような印象もある。
しかし、このままパチンコが崩壊するかといえばそんなことはない。強力な出玉性能を持つパチンコ機が続々登場し、バラエティに富んだゲーム性を楽しむことができるP機時代のパチンコの未来は暗いものでは決してないだろう。
それを裏付けるかのようなポジティブなニュースもある。保通協が3月中に実施したパチンコ・パチスロの型式試験における状況を公表したところ、パチンコの適合率が40%を超える上昇を見せた。
結果交付数が104形式と前月比で31件も増加するほど機械が持ち込まれ、それに伴い適合数も42型式と増加したのだ。適合数が40件を超えたのは約1年半ぶりということで、パチンコの活況を示すような状況といえるだろう。
パチスロも適合数や適合率がいまだに低い水準ではあるものの、数字でみると増加の傾向となっている。先のプレイヤー調査によれば、ホールの分煙・喫煙化により逆に遊技頻度を増したというファンも多く、ピンチがチャンスになることも期待できる。
現状ではパチンコの勢いが業界を引っ張っていくことになるだろう。『真・花の慶次3』の噂も聞こえるなど、新機種を中心にしたパチンコの動向に注目したい。
(文=木戸範孝)
<著者プロフィール>
Webメディアに掲載されるスポーツ関連記事の作成および編集業務を経験。その後はGJにて競馬やパチンコ・パチスロ、スポーツなど幅広い分野を担当している。現在はパチンコ・パチスロ分野に力を入れており、自身が好む爆裂タイプの動向に注目している。業界ニュースも担当。業界関係者への取材を元に、新台関連の記事も多く作成している。
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