パチンコ「時速〇万発」伝説の始まり…現役最強の“スピードスター”が誕生!P機の「重要な事象」が集結した歴史的な週!!
2020年の4月第3週はパチンコの新台導入の歴史において非常にエポックメイキングな週でした。超重要なトピックが複数あるうえに、全体を通して見るとバラエティーに富みながらバランスのいい機種ラインナップ。
普通なら話題沸騰の激アツ週となりますが、新型コロナウイルスのあれこれで先行きが不透明な社会情勢によってさまざまなことがかなり難しい状況です。ほとんどのファンがリアルタイムでは打てなかったと思います。
しかし、本物はどのような境遇でも日の目を見るもの。1回目の緊急事態宣言が解除されるとにわかに注目され、瞬く間に大きなムーブメントを形成したあの『P大工の源さん超韋駄天』がこの4月第3週導入だったのです。
圧倒的な出玉スピードと驚異の連チャン力でパチンコシーンを支配した『超韋駄天』ですが、同じようなコンセプトである『P10カウントチャージ絶狼』が同じ日に導入されているのも興味深いところ。
パチンコを彩る大タイトルの『絶狼』はその傍流ではありますが、その命運をこれほどまでに大きく分けた理由はなんだったのか。メーカーが分析していればその内容が気になるところでもあります。
この『P大工の源さん超韋駄天』のメガヒットによってP機のヒット要因がひとつ確定しました。「出玉スピード=時速」とともに、今後のパチンコシーンに大きな影響を与える新機能が登場したのも4月第3週です。
それは「遊タイム」。ハマリ救済機能として、規定された回転数を消化すると時短モードに突入させることができるもので、これまで青天井だったプレーモデルのパチンコにパチスロ的な救助のシステムが組み込まれたマシンが登場するようになりました。
その第1弾となる『Pフィーバー真花月2夜桜バージョン』も4月第3週だったんですね。ライトミドルタイプで「遊タイム」を体感できやすいように配慮しながら、ST突入率100%の安心感と継続率約70%超の連チャン性も楽しめる、「まずは打ってもらわないと」というスペック的なバランスも考えられた機種となっています。
また、SANKYOは本機と同時に大ヒット機の後継機『Pフィーバー戦姫絶唱シンフォギア2』もリリースしました。初代を完全継承した形での登場ということで、新味はありませんが、「CR機」の初代が市場から消えるその代替としての役割を忠実にこなした印象です。
このように年度を代表する新旧人気機種や時流を決定づけたスペック性能、未来を活気づける新たな機能の登場など、P機にとって意義の深いメンバーが一堂に会するメモリアルな新台入替え日が2020年4月第3週でした。
ちなみにこの2020年4月20日は、オレオのクリームを白くする技術まで盗もうとする中国について紹介する記事が掲載されていました。「黒いクッキーにはさまれたクリームはどうしてあんなに真っ白なのか――」。最高の記事の出だしです。ライターとして嫉妬しちゃいますね。
(文=大森町男)
<著者プロフィール>
羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。
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