パチンコで『北斗の拳』など「ジャンプ系」は最強!? 期待大の「名作」誕生…その可能性は
5/10から導入予定のパチンコ新機種を見てみると、3/4がタイアップ機。たぶん、この割合はそのまま年間の比率にも当てはまり、1年間で登場する7~8割は何かしらの版権が絡んだ機種になっていると思います。
私はマンガが好きなので、マンガに関するパチンコが出てくると興奮しますが、誰もが知るメジャー作品から誰が知っているんだというマイナーなものまで、数多くのマンガパチンコがこれまでに登場しました。が、そこである疑問が。
「どの雑誌に連載されていた作品が多いのだろうか?」
マンガ雑誌の御三家といえば「週刊少年ジャンプ」「週刊少年マガジン」「週刊少年サンデー」です。「鬼滅」や「呪術廻戦」のえげつないヒットによって、いまや「ジャンプ」の一人勝ちとった情勢ですが、パチンコのコア層となる40代50代にとっては、もちろん時代にもよりますが、3誌がバランス良く浮き沈みを繰り返して切磋琢磨してきたようなイメージではないでしょうか。
とはいえ「ジャンプ黄金期」の言葉もあるように、やはりジャンプブランドは飛び抜けた存在として、ライセンスを交渉する部署はジャンプコミックを選びやすくなっているのか。気になるので少し調べてみました。
結果的には予想通りジャンプに掲載されたマンガが1番多く、『北斗の拳』や『聖闘士星矢』など総勢20機種超え。続いてマガジン、サンデーの順。なんか想像のパワーバランスそのまますぎて逆になんか残念ですね。パチンコらしく「近代麻雀」とか「ビッグコミック」が多かった! みたいな意外性がほしかったです。
ちなみに、4位はヤングジャンプ、5位が週刊少年チャンピオン。ただ、一応単体の媒体に限定した集計だったので、これ以下のほとんど機種数が変わらない大混戦のなか、例えば、マガジンとヤングマガジン、月刊マガジンなどを「マガジン系」としてカウントすると何か面白い事象が発生するかもと、系統別で調べ直しました。
するとどうでしょう!
やっぱり同じ、ジャンプ系>マガジン系>サンデー系のままでフィニッシュです。それ以外が細分化しすぎているんですよね。「ポップコーン」とか「月刊ドラゴンエイジ」とか、初めて聞いた雑誌名もゴロゴロ出てきます。
ああ、だったら出版社で分類するのはどうだろうか。ビッグコミックオリジナルとビッグコミックスペリオールを分けられたら土台勝ち目はありませんが、サンデーの傘下に入ればまた状況が変わるはず。
だったんですが、変わりません。集英社(ジャンプを発行)がトップに立ち、講談社(マガジンを発行)、小学館(サンデーを発行)とあとに続く構成が崩れることはありませんでした。ジャンプ強し! ですね。
ただ、完全にすべてのマンガタイアップ機種を網羅したデータではないので、参考程度に考えてもらえればと思います。
ちなみに、私が1番パチンコ化してほしいマンガは「ナニワ金融道」です。焦げ付いた融資を無事回収できたら大当り。連帯保証人から金を引っ張ってこれたら連チャンモード突入。高金利RUSHで札束と出玉が飛び交う下世話な感じで最高の仕上がりになると確信しています。高尾さん、どうすかね?
(文=大森町男)
<著者プロフィール>
羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。
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