パチンコ店での「大ピンチ」を「とんでも発言」が救う!?「こいつ何言ってんだ!?」と絶句も“奇跡”が…

　スタッフ仲間の「とんでも発言」がピンチを救う…。

　これは私がホールスタッフだった頃のお話。早番の業務が終わり、他店にパチスロを打ちに行った時の出来事です。

　遊技を終え自家用車をホールの立体駐車場に止めたまま、連れスロしていたスタッフ仲間と近くのお店で食事をしていたのですが…。

　食事を終えホールに戻ると、まだ21時過ぎにも関わらず立駐のシャッターが閉じられていたのですね。

「うーんこれは参った」どうやらその日は新台入替作業があり、いつもより2時間ほど早く閉店していたのでした。

　しかし、幸いにも出入口の1ヶ所から新台を運び入れている最中だったため、従業員さんに声をかけ事情を話す事に。すると、店長らしき方が出てきたのですが…。

そ　のパチンコ店で3時間ほど遊技をし、打ち終わった後に小1時間ほどそのまま停めていた事を伝えたのですが、頑として「シャッターは開けない、車は明後日（翌日は店休日）の開店時間に取りに来い」の一点張り。

　私の心情としては「一切遊技もせずに無断駐車したとかでもないのに」という感じでした。まぁ、それでも悪いのはこちら側です。それは理解できますが、その店には度々打ちに行っていた間柄。そんな我々に対する、余りにも厳しい対応に戸惑うばかりでした。

　ましてや店内に早く閉店する案内があった訳でもないのですから、「少しくらい融通を利かせてくれても良いのでは？」と思ったのですが、本当に頑固な店長さんのようで…。

　今では事前案内もなく閉店時間を早めるなど考えられないでしょうけど、昔はそれがまかり通っていたのですね。

　ちなみにですが新装開店の18OPENなどでは何の予告もなく「21時で閉店します」とか普通にあった時代です。そりゃハマって、現金入れているお客さんは怒りますよね。

　その後も、とにかく「二度とないように気を付けますので。何とか今回だけはご容赦頂けませんか？」と頭を下げるばかりの私でしたが…。

　突然もう一人のスタッフ仲間が「とんでも発言」を炸裂させたのです。

「すみません実は…実は僕たちも別のパチンコ店のスタッフなんですけど、今から新台入替手伝いますので…何とか車を出させてもらえないですかね？」

「えぇぇ!!!? こいつ何言ってんだ!? 馬鹿じゃねーのか!?」

　と思ったのも束の間。

「どこのパチンコ店？」と店長が聞いてきたのです。

　私も開き直り「○○ホールです」と答えたところ、奇跡が起こりました。

「あー○○か、あそこの部長には昔お世話になったんだよ、元気してるの？」「わかった、じゃーもういいよ、また打ちに来るのもOKだけど、打ち終わった後は短時間でも車を置きっぱなしで何処かに行ったりはしないで」との事でした。

　まさかの急展開です。

　仲間の「とんでも発言」が、想像もできない結果を生み出したのですが…これってどうなんでしょうね？

　当時私が勤めていたお店の周りにも飲食店があり、打ち終わった後に車を停めたまま食事に行かれるお客さんはよくいましたし、それについては容認していましたけどね。

　まぁお店次第、店長次第って事なんでしょうか…。

　その当時は時点の部長に感謝し「ありがとうございます部長！」と心の中で叫んだのは言うまでありません。

（文＝オーハナB）
<著者プロフィール>
元ホール店員、店長経験者。パチンコ店の裏側で起きた出来事や、人間関係を題材にしたコラムを担当している。過去に話題になった業界ネタなど、時代背景を感じる記事も作成中。自身の思い入れのあるシリーズの動向にも熱い視線を注いでいる。

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