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パチンコ「怒涛の連チャン」を楽しめる「2段階抽選」マシン! コミカルな演出ながら出玉性能は本格派!!

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 普段は、やれ「V確はダメ」「半分のほうしか引けない」だの、1種2種混合機のRUSHチャレンジは本当に50%か? などと自分の引きを棚に上げてあーだこーだと管を巻いている町男だが、実は2段階抽選が嫌いなわけではなく、むしろ好きだったりする。

 現代パチンコのスタンダードとなる「突破型」。これ、言い換えれば2段階抽選である。厳密には、前者は大当りを2回引き当てるのに対し、後者は2回の抽選を当てて初めて大当りになるのでニュアンスが多少異なるのだが、「突破型」と言われると突破できなくなるのが人間というもの。これからは「2段階型」とかの表記にしてくれないだろうか。

 まあ、誤解する人が続出すると思うので無理だろうから個人的に突破型を2段階抽選と呼ぶことにして、2段階抽選の機種としては、役物とデジタルでの抽選が共存するタイプをまずイメージする向きが多いだろう。最近でいえば『ファフナー』や『犬夜叉』系。

 これは今も昔も変わらず、権利物でよく見られる形態である。もちろん、純粋にデジタルだけで2段階抽選を行う機種も多く存在した。特に私がお気に入りだったのは藤商事の『CRジャマイカ』である。

 トータルの大当り確率が1/185ほどと遊びやすいうえに、確変なら必ず16ラウンド2000発を獲得。確変割合は50%とながら連チャン時は2000発がループするので、かなりのボリューム感を味わうことができたのである。

 ゲームフローとしては、カラードットで上下に図柄が表示されていて、まずメイン図柄となる上段で絵柄を3つ揃いさせると盤面下部のアタッカーが開き、Vゾーンに玉を貯留させるとアタッカーがしまったあとにサブデジタルが回転。下段も同様に3つ揃いすると大当りとなる。

 実は、この『ジャマイカ』をそこはかとなく感じさせる2段階抽選の機種が存在する。それが『Pにこパチ豆』である。

 まずは通常のデジパチと同様にヘソに入賞させデジタルを回転させる。液晶で変動する豆(図柄)が同じ種類で3つ揃うと1段階目クリア。その後、電チューが開き、そこへ玉を5個以上入賞させると2段階目の抽選となる「怒豆ミッション」あるいは「豆柄チャレンジ」に発展。

 本機は設定付きなので設定によってヘソや電チューでの抽選確率が変化するが基本的なゲームフローに変化はなく、2段階抽選の演出は入賞個数によって変化し、5個以上なら前者、2~4個なら後者となる。

 ただ、よっぽどのことがないかぎりは基本的に「怒豆ミッション」が発生するが、このモードで豆を怒らせると大当りとなり、赤図柄揃いなら確変「怒りぃむRUSH」、青図柄揃いなら26回転の時短モード「怒キ怒キTIME」に突入する。

 確変継続率は65%だが、時短引き戻し率が設定1でも50%以上と非常に高いので実質的な連チャンループ率は最大89%と連チャン力に優れたマシンなのである。

 このスペック的ならやれる感と演出面での妙味、2段階抽選の作法などが『ジャマイカ』的であり、2段階抽選マシンの隠れた名機なのである。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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