パチンコ 「天才○○」とのタイアップで「ヒット作」連発の実力メーカー！人気シリーズ最新作も要チェック!!

　確かな技術力で存在感を示すDaiichi。このメーカーがミレニアム年代に躍進を遂げられたのは『CR天才バカボン』のとてつもない大ヒットによるものであるが、思えば要所要所でその原作者・赤塚不二夫がそこに立っている。

『CR天才バカボン』の革新は『海物語』同様にスペックに依るものではないという事実が大きい。現在のパチンコ好況を支える出玉性能を否定するものではなけっしてないが、パチンコの本質をシンプルに追求した結果、ギャンブル性や爆発力に頼らなくても面白いパチンコはつくれることを証明したのである。

　このマインドは、Daiichiの以降の機械づくりにおける土台となり、さまざまなヒット機種を生み出したが、赤塚不二夫という座標軸でみれば、2004年の『CRレレレにおまかせ！』が浮かび上がってくる。

　羽根物タイプとして登場したこの機種も大ヒットを成し遂げる。時期的に『ファインプレー』や『ワニざんす』『ビッグシューター』『レッドライオン』『マジカルカーペット』など往年の名機が続々と復活し、羽根物人気が再燃するような状況下が人気を後押ししたこともあるが、単純にブームに乗っただけの機種ではない。

　大当り期待度が格段に跳ね上がる「スペシャルルート」の発明はのちの羽根物に大きな影響を与え、液晶演出を見事にゲーム性に組み込んだ新規性もファンに驚きをもたらしたものである。

『CRレレレにおまかせ！』は間違いなく2000年代の羽根物シーンにおいて重要な一歩を刻んだ歴史的名機といえよう。

　そして、赤塚不二夫マシンの最後を飾るのはご存知『CRおそ松さん』である。『CR天才バカボン』からの繋がりがあるとはいえ、当初は肉とも魚ともわからないアニメが社会現象を巻き起こし、そのブームの真っ只中でパチンコ化された。

　意表を突くドラム型マシンを皮切りに、小当りRUSHや競馬とのダブルタイアップ、羽根物に液晶＋役物機と常識に囚われることなくパチンコ分野で縦横無尽に活躍の場を切り開いていったのである。

　もちろん、Daiichiは赤塚不二夫コンテンツだけではない。同じく主軸として活躍している『ひぐらしのなく頃に』の甘デジが検定を通過したと”囁”かれている。そして、同じ甘デジタイプとして『中森明菜』最新作の甘デジバージョンがホールデビューを飾るようだ。

『P中森明菜・歌姫伝説～THE BEST LEGEND ～1/99ver』。これまでの甘デジタイプ同様に、確変ループからSTへと連チャン仕様を変更したもので、ドキドキの「ライブモード」が展開するようになっている。

　さらに、大当りの一部で次回大当りまで電サポが継続する特殊なモードも用意されているようで、STと次回ループを楽しめるスペック的な工夫が施されている模様。そういった面でも楽しみな一台といえよう。

（文=大森町男）

<著者プロフィール>

　羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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