パチンコ「射幸性の抑制」として規則改訂…「新基準CRデジパチ」登場へ【CR機の歴史~1997年前編~】
行政の肝入りで1992年より導入されたパチンコCR機は、当初こそ不人気だった。しかし、1993年に新内規の『CR花満開』が既存現金デジパチとは一線を画す圧倒的な連チャン性でホールを席捲すると、1994年には人気シリーズの初代『CR黄門ちゃま2』がデビュー。1996年には『CR大工の源さん』や『CRモンスターハウス』などが登場し、一大ブームを巻き起こした。
だが、表面化したのめり込みに対する高射幸性の声を受け、規則が改訂。1997年からは「確変最大5ループ」のリミッターが設けられると、同時に「確変2回ループ」や「大当り後のプラス時短」も廃止された。
そんな中、SANKYOはアーケードゲーム機とのタイアップマシンである『CRフィーバーピストル大名』を製造。大当り確率は257分の1、確変突入率は15分の4で、「相撲リーチ」での大当りは確変が濃厚となる。
平和の『CR将軍ちゃま』は先述した『CR黄門ちゃま2』をベースに、キャラクターを文字通り将軍と、そのお共にチェンジ。大当り確率は338分の1、確変突入率は13分の6で、「将軍おでまし」は大当り確定の全回転リーチへと発展する。
ニューギンは『CR大江戸日記』と『CRみっちゃん』の2機種を発売し、前者の大当り確率は330.5分の1、確変突入率は15分の7。一方、初の常時3D機種である後者の大当り確率は359分の1、確変突入率は50%で、「ハニーチャンス」の発生は期待度が一気に跳ね上がる。
西陣の『CRラッキートマト』は、冷蔵庫の中身を舞台に果物や野菜が躍動するマシンで、豊富な予告演出を採用。大当り確率は359分の1、確変突入率は50%で、確変か否かは液晶上部の3面体役物で告知される。
三洋の『CRミリオンスロット』は3段階設定で、大当り確率は設定1:321.5分の1~設定3:359.75分の1、確変突入率は50%。回転中に発生する予告音でキャラが変化→そのキャラ固有のリーチへと発展する流れで、5人のキャラが全員残る全回転リーチもある。
和のテイストにこだわった京楽産業(現:京楽産業.)の『CR華観月』は演歌歌手・田川寿美とのコラボマシンで、大当り確率は337分の1、確変突入率は50%。デジタル回転中に落下する「赤短」は連続するほどチャンスで、大当りの75%はこれを経由する。
当記事では、以上の機種をピックアップ。残るメーカーの機種については後編で紹介しよう。
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