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パチンコ「大当り1発2500発オーバー」の出玉感! シンプルながら「面白さ」が光る旧デジパチ時代の名機!!

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 麻雀をモチーフにしたパチンコは多いが2000年あたりを境にその性格は様変わりする。2000年以前の機種は麻雀そのものにフォーカスをあてているのに対し、2000年以後はコンテンツとしての麻雀、つまり麻雀をモチーフにした何かのタイアップが中心となる。

 もちろん、タイアップ機種とはいえども麻雀を扱っているので麻雀のゲーム性を組み込んだ演出や機能が盛り込まれ、コンテンツと同時に麻雀そのものの面白さも体感できるような作りとなっている。

 その意味では、単純に絵柄が麻雀牌なだけで関係のないキャラや動物を登場させたりするような「2000年以前」の麻雀パチンコよりは「2000年以後」に登場した麻雀パチンコのほうが格段に進化、発展を遂げた、パチンコとして完成されている機種であろう。

 しかし、だからといって「以前」の麻雀パチンコが面白くなかったかといえば、全然そんなことはない。むしろ、興奮するほど面白かったのである。

 麻雀の古い機種でまっさきに思い浮かべるのは初の液晶搭載機としても知られる『麻雀物語』だが、それより前に登場した『エキサイト麻雀』が麻雀パチンコの草分け的存在と言えるかもしれない。

『エキサイト麻雀』は平成元年にニューギンから発売された旧要件デジパチで、メインデジタルではドットアクションが繰り広げられる、まさに一昔前のパチンコといった風情である。

 ただ、中華街を模した盤面絵柄や中華風のBGM、ドットで再現された「萬子」の図柄などディテールにこだわった機種となっていて、変動停止音は麻雀牌を雀卓に捨てるときのような音なのである。

 また、当時はあたり前に運用されていた「ラッキーナンバー」も本機では目立つ字牌が「3」や「7」と並んで採用されるなど特徴のある機種となっていた。もちろん、このころのデジパチはノーマル機なので確変や時短回数など図柄による特典は機能として組み込まれていないが、なんだか字牌当りはエラい気がしたものである。

 スペックはノーマルだったがアタッカーの下方におまけチャッカーが仕込まれていて、閉まるアタッカーのフタに弾かれた玉がおまけチャッカーに入賞し、1回の大当りでトータル2500発、上手くいけば3000発近い出玉を取ることもできた。

 この初代『エキサイト麻雀』から12年の時を経て復活を果たしたのが『CRスーパーEX麻雀』で、初代同様のシンプルながらキメの細かい演出群は多くのファンの支持を得た。

 その後、『CR新EX麻雀』『CRくるくるぱちんこ新EX麻雀2』とシリーズ機は4作まで登場。残念ながら最後のシリーズ機から8年ほど新作が発表されていないが、版権の絡まない純粋な麻雀パチンコは逆に狙い目で、最近の高性能スペックと融合して新たなムーブメントを発信できるのではないだろうか。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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