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追悼「さいとうたかを先生」パチンコ・パチスロの『ゴルゴ13』を振り返る

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ゴルゴ13」でおなじみのさいとうたかを先生がこの世を去りました。「ゴルゴ13」といえばパチンコ・パチスロでも人気を博したヒットシリーズで、この業界にも多大なる貢献をしてくれた巨匠です。

 今回はさいとう先生を偲んで、『ゴルゴ13』の思い出話に花を咲かせ、せめてもの餞になればとキーボードを叩いています。

 さて、『ゴルゴ13』と業界のはじめての邂逅はパチスロ4号機『ゴルゴ13』。13ゲームが1セットになったATを搭載した爆裂機として人気を博していました。設定6の機械割が155%とも言われる怪物級の出玉性能で、1万枚2万枚と平気で吐き出してくれます。

 ただ、4号機ATマシンが最高に盛り上がっていた2001年の登場なので、『サイバードラゴン』『ギャンブルコンボ』『サラ金』『コンチ』『神輿』など、この機械割を超える機種がゴロゴロ存在していた、アツい時代でした。

 パチスロでいえばその後、『ゴルゴ13ザ・プロフェッショナル』『パチスロ ゴルゴ13(あの男に連絡だ)』『ゴルゴ13-薔薇十字団の陰謀-』『パチスロ ゴルゴ13S』とシリーズ機が登場しましたが、AT下手な私は初代で全然やれなかったのと5号機になってパチスロ熱がだんだん冷めてきたこともあって、その後の機械をほとんど触っていません。

 一方、パチンコのほうはたぶん全シリーズ打っていると思います。ただ、初代以降の『CRゴルゴ13 STRIKES AGAIN』『CRゴルゴ13BACK IN THE BATTLE FIELD』『CRゴルゴ13 PAYBACK TIME』あたりはそれほど熱心には打っておらず、とりあえず1、2回試したといったところでしょうか。なんかバカデカいゴルゴの役物があったなぁくらいの印象しかないのが正直なところです。

 しかし、『CRフィーバードラムゴルゴ13』からの機種は私のハートをがっちりキャッチし、にわかにゴルゴブームが到来しました。

 もともとドラム機好きというのもありましたが、この台は完璧すぎましたね。バランスといい質といい演出が抜群に面白いうえに出来レースとはいえドラムとパチンコ玉を使った『ファインプレー』を彷彿とさせるラウンド抽選のギミックも斬新で最高でした。

 この『ドラムゴルゴ』におけるデキの良さがあったからこそ注目度が増したのですが、続くライトミドルの1種2種混合機『CRフィーバーゴルゴ13』、3000発マシン『Pフィーバーゴルゴ13疾風ver』、高速高ループ『Pフィーバーゴルゴ13疾風マシンガンver』と、今度はスペック面での面白さで私をグイグイ取り込んでいきましたね。

『CRフィーバーゴルゴ13』は「超A級チャレンジ」のエクスタシーモードにおける高揚感、『疾風ver』なら「ビッグスナイプチャレンジ」の一撃チャレンジにおける緊張感、『疾風マシンガンver.』なら「ビックスナイプラッシュ」における爽快感とそれぞれに得も言われぬ魅力があり、めちゃめちゃ面白い。

 先生がいなくなっても連載を続けられる原作同様に、今後も20年続くシリーズ機としてパチンコ・パチスロの『ゴルゴ13』をいつまでも打てるように願っています。さいとうたかを先生、すばらしい作品をありがとうございました。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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