パチンコ「6万発」を吐き出す爆発力と確変ループの安定感…その実態は爆速とは逆路線のマッタリ仕様!?
ホットな新台をユーザーの感想を交えつつ掘り下げていくこのコーナー、【激アツ新台実戦JUDGEMENT】。今回のピックアップマシンは、ダークファンタジーのモチーフ同様、独自の路線で藤商事の新境地を切り拓いた人気コンテンツ『地獄少女』のシリーズ最新作『P地獄少女 華』(以下地獄少女華)だ。
本シリーズにおいては、これまでメインとなる機種は次回ループの確変システムを採用し、1回の大当りに対して確かなボリュームを供給する安定性を武器に落ち着いて遊べる機種として人気を博してきた。
ちなみに、前作の『P地獄少女四』では確変突入率が特図1時に100%、特図2だと50%になる変則的なゲーム性となっていたが、本機ではオーソドックスなスペックに戻してきた。
大当り確率が1/319で確変突入率が50%、右打ち中なら80%のV確ループタイプ。通常大当り後は70回転の時短が付与されるので引き戻し込みの継続率は約84%となっている。また、確変中は大当りの73%が最大出玉となる10ラウンド約1350発になるので、出玉感とループ率が高い次元で展開され、満足感のある連チャンと出玉を味わえるのである。
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巷の初打ち報告では「19連した」「6万発出た」など抜群の爆発力も披露。次回ループの安定感とともに確変80%、最大出玉70%以上と一撃性も兼ね備えたバランスの良いスペックにデザインされている印象となる。
ただ、現在のパチンコシーンにおいてトレンドとなっている「スピード」に関してはほとんど考慮されていないどころか、高確時の大当り確率が1/109と真逆をいく重たさで、確変中に200や300のハマリは当たり前に起こる。
いわゆる「時速」は1万3000発ほどといわれているが、これでも充分。そもそも別に速さを求めていない層、ゆったり打ちたいプレイヤーも確実に存在するので、そういったファンにはうってつけの機種である。
しかし、確変中の時間が長くなる分、盤面右側の状態には注意が必要。スルーや電サポの位置や盤面構造により「持ち玉の減り」が顕著になることもあるようで、店の方針や台のコンディションなどを確かめながら臨まないとせっかくの連チャンもストレスを溜めることになる。
ところで、本機のコンセプトに挙げていた「女性のために」というのは、ふんだんに花をあしらった筐体やリーチに登場する依頼者が全員女性になっているなど、演出面で女性に特化した内容になっているという意味のようである。
確かに、きらびやかで色彩豊かな映像が印象的で、ダイナミックさや迫力、爽快感といった従来的なパチンコの演出とは一線を画した、ゆったりとした心持ちで打てる演出になっているのも特徴的である。
(文=大森町男)
<著者プロフィール>
羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。