パチンコ店「やってはいけない」迷惑行為3選！アレをやったら「一発退場」もあり得る!?

　多くの人々を恐怖させた伝説の事件。パチンコ店にてハンマーを持った男が遊技台を破壊するという数年前に起きた出来事ですが、それを彷彿とさせる破壊行為が北海道のホールで起きてしまいました。

　その内容は稚内市のパチンコ店にて、店舗の外壁がハンマーで破壊されるというもの。「負けてイライラしてやった」という動機ですが、犯人の男は以前から似たような行為を繰り返していたようです。

　私も元ホール店員ですので、被害に遭った店舗を考えるといたたまれない気持ちになってしまいます。破壊箇所の応急処置や業者への修繕依頼など、本来の業務とは関係のない仕事が増えたことでしょう。まさに迷惑行為の最上級ともいえますが…。

　思えば私がホールに勤めていた際も、実に多くの迷惑行為を目の当たりにしてきました。その大半が笑って話せるようなレベルですが、中には「マジで勘弁してくれ…」と思ってしまうようものもありました。

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　というわけで、今回は私がホール店員として実際に味わった悪質な迷惑行為トップ3をご紹介したいと思います。物理的に大変な思いをしたものから精神的な苦痛を伴うものなど、どれも「二度と遭遇したくない」と感じた強烈な行為ばかりです。

【あわや稼働停止!? 遊技台に超悪質なイタズラ…】

　負けた腹いせと言わんばかりに遊技台へイタズラされるのは、迷惑行為あるあるの一つ。上皿から繋がっている玉の通り道にガムを詰め込まれたり、ジュースを流し込まれるというケースは以前のコラムでもご紹介したと思います。

　これらは他のお客様が遊技できなくなるうえに、問題解決に時間が掛かるという悪質な迷惑行為ですが…過去には、上記した行為が可愛く思えるような悪質なイタズラをされたことがあるのです。

　それは、パチスロ台の鍵穴に接着剤を塗りたくられるというもの。閉店後に台のメンテナンスをしようと鍵を差し込んだ際、1台だけ穴が塞がっているのを発見したのでした。

　当然ながら台を開けることが不可能なので、このままだと遊技台としてお客様へ提供することができません。一生懸命に鍵穴をほじくってみましたが、取り除ける気配はなかったのです。

　そこで私は、該当台の裏側にある台を取り外して、メダルの補給管をはめ込むスペースから手を伸ばして強引に台を開けるというパワープレーを実行。そして新しい鍵シリンダーと交換して何とか事なきを得たのでした。

　解決するまでに掛かった時間は約2時間。とんでもない迷惑を被ったのは申し上げるまでもありません。営業中にお客様へ迷惑が掛からなかったことが唯一の救いです。

【遊技台にカカト落とし!?】

　コチラも遊技台に関する迷惑行為です。ボタン強打を行う方に遭遇し、嫌な思いをされたことは皆さんも1度はあるかと思います。これも一種のあるあるですが…。

　中には手でボタンを叩くのではなく、足を振り上げてカカト落としを決め込むというケースがあったのです。ホール巡回していた際に突如として鳴り響いた「ドカン」という打撃音は、該当の島にいなくとも分かるレベルでした。

　音を辿って現場に向かってみると、一目で当事者と分かる方を発見。台に足を乗せて椅子の背もたれにのけ反って座っているという、見るからに威圧的な態度をとっておりました。

　チャンスボタンにはヒビが入っており、監視カメラには台にカカト落としを決め込む姿がバッチリと映し出されていたのです。

　悪意に満ちた器物損壊ということで、男は事務所へ連行。しかるべき対応をとった後、ホールから「一発退場」となったことは申し上げるまでもございません。

【不快感レベルMAX…もはやテロ行為】

　最後にご紹介するのは、遊技台ではなくホールの施設を標的とした迷惑行為です。店舗の床や自動ドアのガラスなどへ故意に唾を吐きかけたり、駐車場などの店舗外スペースにゴミを放置されることも少なくありません。

　これは軽い清掃で済むのでそこまで問題ではないのですが…中には「強烈な不快感を伴う清掃」を行わなくてはならない悪質な迷惑行為もございます。

　それこそがトイレの「個室汚し」です。これは私の中で「一番やってほしくない迷惑行為」と申し上げても過言ではありません。

　他のお客様が個室を使えなくなるという点もそうですが、何よりも清掃を担当するスタッフの精神的ダメージが半端ではないのです。もはやこれは「不快にさせよう」という悪意のかたまり…テロ行為と表現しても大袈裟ではないでしょう。

　インカムで「トイレが汚されているので清掃します」と報告した際は、他のスタッフから「頑張ってください」「心中お察しします」といった励ましの言葉をいただくことも多かったです。中には対応後に「大変でしたね」とジュースをご馳走してくれることもありました。それだけこの業務が苦痛だということです。
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　以上、ホール店員として実際に味わった強烈な迷惑行為3選をご紹介させていただきました。このような悪意のある行為が減少し、平和な時代が訪れてほしい。元ホール店員として心からそう願っております。

（文=ミリオン銀次）

<著者プロフィール>
　ホール店員・雀荘店員といった職種を経験。それらを活かし、ライターとして活動中。特に力を入れているのはパチンコ・パチスロ分野で、自身の遊技体験やホール店員時代のエピソードを中心にしたコラムを執筆している。パチンコ・パチスロ歴は10年以上で「打ちたい台をトコトン打つ」がモットー。結果として、目も当てられない大敗を多く経験。「悲惨なエピソードも明るく紹介したい」といった拘りを持つ。