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パチンコ「物理抽選」で魅了した名作が間もなく撤去…最後に打っておきたい激熱マシン!!

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個性あふれる役物が魅力『CR餃子の王将』

 CR機の完全撤去を受け、市場から消滅してしまうCR機のなかでも人気の機種や印象深いマシンの「打ち納め」を行うCR終活。今回は「役物機」として多くの機種をちょこまか打ってみようかとおもっています。

 ひとくちにCRといっても30年ほどの歴史があるので、端的に語れない場合もあり、例えば役物機なら時代によって密度が異なるため、一概に「役物機は絶滅危惧種」「時代に淘汰された」などと言えません。

 事実、2000年初頭から5年くらい前までは、リリースされる役物機の台数が本当に少なかった印象ですが、最近は逆に盛り上がりを見せてきたりしています。したがって、意外に残存しているCR役物機は多かったりするので「珍古台」と呼ぶにはレア感が希薄である感じもありますよね。

 そんな現代の役物機を語るうえで外せないのがA-gonです。新進気鋭の新規参入メーカーがこの分野で圧倒的な存在感を放っている。けっこう夢のある話ではないでしょうか。ビジネス的に大成功している雰囲気はありませんが、断続的に新機種をリリースしている状況は見事というほかありません。

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CR RAIZINMAN』。カイジの沼をオマージュした三段クルーンに大量の玉が流れ込む壮大なビジュアルが映えまくるおもしろ台です。唯一の誤算はまさか高尾が本家のコピーをするとは思ってなかったのではないでしょうか。

 同じ路線の機種といえば、マルホン工業の『CR天龍』も人気のあったマシン。三段クルーンがかぶりまくった印象ですが、その『天龍』の硬派路線から一変してマルホンらしさが全開だった『CRシャカリーナ』も役物機でした。

『シャカ』シリーズなのに「釈迦関係あらへんやん」と思いきや、大当り時にシャカ仮面を装備するセンスはさすがの一言です。抽選方式自体はシンプルな回転体でしたが、踊りきれば大当りという役物を使用した演出はアイデアの大勝利。メーカーとしての意義を存分に示せたのではないでしょうか。

 A-gonと同じように役物機づくりに定評のあるアムテックスから『CR南国育ち 羽根』。こちらもデジタル抽選が組み合わさった純正役物機ではありませんが、役物のデキは秀逸で、特にSPルートと呼ばれるリベンジチャンスの機能は激アツです。

 また、連チャンモードとなる「SUPER南国RUSH」ではデジタル抽選に偏りがちな右打ち中の抽選も役物メインで行ってくれるなど役物機好きの心理を理解してくれているのがうれしいですよね。

 最後は『CR餃子の王将』。最後のほうは他メーカーも同じ機構の役物載っけたりするので、いささか食傷していましたが、役物機の危機を救った立役者でもありますし、外すわけにはいかない機種です。

 個人的に豊丸のCR役物機で最高なのは『CR今日もカツ丼』ですが、『PAウイニングボール』に継承されているのもあって最後を飾るのはやはり『王将』かなと。

 いずれも個性あふれる最高に楽しい役物機でした。そして、P機でも役物機の灯火が消えないことを願いつつCR機役物を堪能できました。ありがとうございました。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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