パチンコ「半永久的に出玉を吐き出す」ゲーム性で人気を博した激熱ジャンル…絶滅状態から復活を遂げた傑作が間もなく撤去
一度に大量の出玉を獲得できる「一発台」は、アナログ機ファンを中心に今なお根強い人気を博しております。
昨年には往年の名機の後継となる『Pスーパーコンビα7500』が登場。3穴クルーンによる手に汗握る大当り抽選は今作にも健在で、V入賞すれば「一撃7500発(1500発×5セット)」を獲得できるという激アツ仕様です。
このボリューム感は、過去にリリースされた『スーパーコンビ』を彷彿とさせるものがあります。元々この台は、ホール側が打ち止めにしない限り「延々と出玉を獲得し続けることができる」というとんでもない機種でした。
そのため、当時は「5000~6000発」の獲得で終了とする定量制を導入しているホールが多かった印象。中にはタイムサービスとして、定められた時間内に大当りした際は1万発出るまで打たせてくれるようなケースもあったようです。
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この「半永久的に出玉を吐き出す」「ホールのさじ加減で獲得出玉を調整できる」というとんでもない仕様は流石にやりすぎでした。「射幸心を煽る」と判断されてしまい。一発台は1990年頃から設置及び製造などが禁止されてしまうことになりました。
それからはデジパチが主流となっていき、この手のアナログ大量獲得機は完全に姿を消す事となったわけですが…。
そんな絶滅状態の中で、パチンコ分野に再び一発台と呼ばれるマシンが復活しました。それが2016年に登場した『CR天下一閃4500』です。
本機は液晶非搭載で、役物による玉の動きを純粋に楽しめるゲーム性。まずは盤面上部にある飛び込み口に玉を狙います。ここでうまい具合にINへ玉が入れば、第一関門となる「上段役物」へ突入。内部にある回転体を経て、赤いポケットに入れば次のステージの道が開かれます。
その後は「クルーン」を通って、必ず「下段役物」へと玉が運ばれる流れ。ここでは円盤ステージの中央にトゲトゲの直立回転棒が設置されており、玉が勢いよく弾かれてステージ上を駆け巡ります。
ここでは玉の滞留時間が長いケースも多く、手に汗握る展開を楽しむことが可能。斬撃や馬の嘶きの効果音が玉の動きを更に引き立て、まるで戦国時代の合戦場で剣を振るう武人になったような気分にさせてくれるのです。ハズレ穴に入った際の虚無感は相当なものですが…V穴を射止めた時の「やってやった感」は半端ではありません。
大当り時は「16R・2250発」を2回分消化できる権利が発生し、一撃で4500発の出玉が獲得可能。ちなみに、「一撃7000発」を獲得可能なスペック強化版『CR天下一閃7000ver』も存在しています。
一発台を再び復活させた『CR天下一閃』も、間もなく撤去。今ではごく少数のホールでしか遊技することができません。本機の意思を継ぐP機の登場が待ち遠しい限りです。
(文=堀川茂吉)
<著者プロフィール>
オグリキャップで競馬にハマり大勝負を繰り返してきた。その後は『ウルトラセブン』でパチンコの魅力に心酔し、競馬から離れパチンコ・パチスロのみを楽しむというスタイルを貫いている。ウェブ業界においてはライティング業務に従事。現在はパチMaxの編集部員として、主にパチンコ分野に関する記事作成および編集を行っている。パチスロ4号機時代など過去のエピソードも好んで作成しており、当時だからこそ起こり得た経験談を紹介中。