パチンコ「確率1/99.9~1/199.9」の激しい振り幅…上か下かに震えろ!!
クイズ番組は人気だが、視聴者参加型のクイズ番組がほとんどない。これはどういった世相を反映する現象なのだろうか。「早押しクイズの終焉」と読み解く声もあるが、単に貧しくなった日本ではテレビも例外でなくなり、さまざまな余裕がなくなっただけであろう。
一般人より高収入である画面の向こう側の住人が、何十万だ何百万だ、豪華賞品だを取り合って身内ではしゃいでいる姿を見て何が面白いのかわからない。視聴者参加型の醍醐味は普通の人が豪華賞品を前に右往左往する姿であったり、キャラクターを持つ一夜のスターの登場だったりする、人間模様なのである。
その意味で、印象に残っている視聴者参加型クイズ番組が「人生ゲームハイ&ロー」。サラリーマンの人生に見立てたスゴロクを進めながら豪華賞品や賞金を手にできるクイズ・ゲームを行う。欲望と運、成功と失敗、人生の縮図を見られるダイナミックな番組だった。
番組名にもなっている「ハイ&ロー」。上か下かで状況が一変する。このゲーム性をパチンコで味わうには『P弾球黙示録カイジHIGH&LOW ざわっ…Ver.』が最適であろう。
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本機は『パチンコCR弾球黙示録カイジ HIGH&LOW 319Ver.』のライトミドルバージョンとなるが、P機の専売特許である設定が搭載されている。しかも、その振り幅が非常に大きいという特徴がある。
設定は3段階で、最も低い設定Cは大当り確率が1/199.9、真ん中のBは1/149.6、最高となるAでは1/99.9と甘デジ並みの当りやすさとなっている。P機初期における設定付きパチンコの主な確率推移はおおむね1/50くらいの幅で収まっていたことを考えるとかなり思い切った設定である。
まさに「ハイ&ロー」のゲーム性。この振り幅によってプレイヤーの状況も出玉の質もまったく異なるものを生み出す。ボーダーラインでいえばAが20回前後、Cだと30回前後と、上と下で10回転も差が生じることになる。
しかも本機が鬼なのは、それなのにもかかわらず設定推測要素がほとんど用意されていないところ。実際の初当り状況だけで設定を予測しなければならないのである。まさに「カイジ」の世界観を忠実に再現しているといえるのではないだろうか。
ひとつだけ残念なのは、連チャンシステムに小当りRUSHを採用していること。これが突時のバトルモードや転落抽選タイプなら、より燃え上がれること間違いなしだったが、それでもいつもと違うひりつきを味わいたいならこの『P弾球黙示録カイジHIGH&LOW ざわっ…Ver.』はおすすめである。
(文=大森町男)
<著者プロフィール>
羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。
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