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パチンコ「元祖6段階設定」マシン!? まだCR機も登場していない頃の思い出

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 2018年の規則改正で再び解禁された設定つきパチンコですが、最近はすっかり鳴りを潜めてきた感じですね。 

 パチスロのような液晶演出による設定示唆要素などもあり、使い方によってはかなり面白いかもと思っていましたが…やはり私の予想は当てにならないようです。

 そんな設定付きのパチンコ遊技機ですが、平成初期には既に存在していたことをご存知でしょうか。 

 時は2、3号機の裏モノ全盛期。まだCR機も登場していない頃。開発したのは『コンチネンタルⅠ』等の裏モノ騒ぎで話題の絶えなかった、かつてのユニバーサル(瑞穂製作所)です。

 当時は日本遊技機工業組合(日工組)に非加盟だったことから使用できない特許関連機能が多数あったため、外見上はパチンコですが分類上はパチスロとして開発されたものです。

 その実質的な第一弾機種としてリリースされたのが1991年の『GIGA』というパチコン。大当り確率は設定1:1/390~設定6:1/222と、上下では倍近い開きがありますが、それよりも特筆すべきは中央のスタートチャッカー部分に『命釘』が存在しないということ。

 このGIGAの最大の売り文句が『釘調整不要』ということでしたからね。内部的にベースを管理しており、1分間のスタートが一定数をしばらく下回ると電動チューリップが高確率状態となり、回転数を調整するという驚きの機能が付いておりました。

 その1分間あたりの平均スタート回数は約6.5回。それを保ち続けるよう自動調整する訳ですから、昔ながらの職人気質の釘師が調整したようなパチンコ台をコンピューターで再現したとでもいいましょうか。改めてスランプの必要性の是か非かを問いたいところです。

 それほど普及しなかったとはいえ、当時は新機種が現在ほど次から次へと販売されていなかったこともあり機種構成も1ボックスや1列は当たり前。私の地元ホールでは1店舗だけでしたが、ドーンと1ボックス30台くらいありましたね。

■設定6の1/222というのは出玉が約2300個あることを考えれば甘かった?

 今回は私のレトロ台ネットワークにも台所持者がおらず遊技することはおろか、写真もなく残念ですが、見た目は三共製を彷彿させるようなドラムタイプのデジパチでした。

 時代が時代なだけに当時の設定使用状況など知る由もありませんが、設定6の1/222というのは大当り出玉が約2300個あることを考えれば甘かったのかも知れません。その分低設定域は酷すぎですかね。

 その地元ホールで打ったのはたったの1度きり。単純に面白くなかったですからね。しかし、その後に意外な攻略法が発覚するのでした。
 続く。

(文=電撃しらっち)
<著者プロフィール>
 業界歴30年。遊技機販売業など様々な業種を経験し、現在はライターとしての活動にも力を入れている。レトロパチンコ・パチスロの実戦記事や、業界関係者への取材記事も担当。羽根モノや一発台を特集するなど、オールドファンにも響く内容も積極的に作成している。

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