パチンコ「出玉増加ST×右半分1500発」をライトミドルで実現! 大胆なスペック展開で成功を収めた名シリーズ!!
大ヒット作の後継機は評価されにくい?
かつて人気を誇ったパチンコ機種を蘇らせる「名機復活」は、手っ取り早く注目を集められるオーソドックスな戦略である。ただ、「大ヒットした機種」が基準になるので、思い出補正などもあり初代を超える評価を獲得するのは非常に難しい。
これは「シリーズ機」も同じような傾向になりがちな印象。回を重ねるごとに新鮮味が失われたりと評価の基準は上がっていき、相対的に「面白くなくなった」と烙印を押されることが多くなり、ナンバーが増えていくほど苦戦を強いられる。
『エヴァ』『慶次』『北斗』『牙狼』『ルパン』といった長い歴史のある超一流どころでも上げ下げを繰り返しながらシリーズ機を展開しているのである。マイナー機種なら言わずもがなである。
全作ヒットとなった人気タイトルが存在
しかし、そんななかでも全3作で人気を持続したシリーズ機も存在する。その一つが『CRぱちんこ水戸黄門』である。本機が特徴的なのは、それぞれでスペックを変えながら競争の激しいパチンコの最前線を歩んだことである。
大ヒットした『仕事人』の流れを汲み、王道のスペックで一定の評価を得た初代『CRぱちんこ水戸黄門』。続く第2弾『CRびっくりぱちんこ爽快水戸黄門2』では、2000発が多めに配分された確変の出玉感と通常時に電チューのロング開放が行われる回転率サポート機能を搭載した「甘さ」で耳目を集めた。
そして第3弾となる『CRぱちんこ水戸黄門III』では、なんとライトミドルワンスペックで勝負するという思い切った手段に打って出る。この戦略がまんまとはまり、ライトミドルタイプのなかでも評価の高い機種としてパチンコファンに認められたのである。
私も含め「初代崇拝主義」であったり、何かと変化を嫌う傾向が見える意外と保守的な層が多いパチンコファンのなかで、このような軽快な立ち回りをみせ、しかもそれが賛同されたという珍しいケースではないだろうか。
その『CRぱちんこ水戸黄門III』は大当り確率が約1/158.7と遊びやすい確率帯ながら、右打ち中は大当りの半分が最大出玉となる15ラウンド約1500発の出玉感を装備。さらにST中には小当りRUSHが発動し、出玉を上乗せすることができるようになっているのである。
STの最大懸念事項でもある「当らずスルー」が起こってもある程度(約300発)の出玉を残すことができる。また、STのループ率は約60%と連チャン性はそれほど高いとはいえないが、ヘソ抽選時でも75%で確変に突入するなど多くのポイントでストロングを発揮する高水準のスペックとなっている。
モチーフは「最高のマンネリ」とも言われる固定されたフォーマットになっているが、パチンコにおいては、多彩なバリエーションによってファンの心を掴んだ、前衛的なマシンなのである。
(文=大森町男)
<著者プロフィール>
羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。
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