パチンコ「デジタル＆物理」大当りを同時進行で狙える…打ち手のロマンが詰まった至高のマシン!!

パチンコの遊技性が広がる1種2種混合機

　1種2種混合機とは、大当りの仕方が2通りあること意味する。ひとつは、いわゆるデジパチと呼ばれるジャンルに該当する方式で、スタートチャッカーで決められた確率を抽選し、液晶画面などによって大当りを告知する。

　もうひとつは、物理的に大当りするかどうかを判定する、役物を使用したやり方。羽根物や一発台のように設置された機構を通して大当り穴となる「V」への入賞を狙うものである。

　現在の1種2種混合機における主流は、ゲーム性ではデジタルで大当りしたあとに右打ちモードで役物抽選の仕組みを用いるパターンとなっているが、役物で大当りさせたあとにデジタル式の連チャンモードにすることもできる。2つの大当りに順番や序列はないのである。

　それどころか、もともとの1種2種混合機の利点はその2つを同時に行うことなのである。通常時にデジタルと役物の抽選が並列で発生するゲーム性こそ、その真骨頂であったはず。

　パチンコの種区分が撤廃された当初の1種2種混合機を象徴する時短付き羽根物。役物の大当りとは別にスタートチャッカーでデジタル抽選を行い「直撃大当り」が搭載され、同時進行で2つの大当りを狙える。

同時進行で大当りを狙えるスペック作りは難しい？

　この2つの大当りを同じフェーズでアプローチできるゲーム性はパチンカーのロマンである。ただ、2つの大当りに対する頻度や比重などバランスを取るのは難しかったり、役物抽選における不正や攻略性を完全に排除するのは容易ではないので、そうやすやすと作れるものでもない。

　そんな1種2種混合機で高い評価を得ているマシンの一つ。それが『CR Another FPS』である。従来の液晶による図柄揃いに加え、「V- Challenge」と呼ばれる役物による大当り抽選が通常時で展開。2つの大当りの合算確率が1/169となっている。

　V-Challengeの確率は1/254.6だが、役物自体は当り穴3つ外れ穴3つの1/2でV入賞するようになっているので、役物抽選に発展しただけで激アツのシチュエーションを楽しめるのである。

　また、連チャン中も一部はこのルーレット役物抽選が発生し、アナログのドキドキ感を味わうことができるので役物みをより強く発揮できるようになっている。

　このように連チャンモードで複雑な役物を使用した抽選をメインすると面白みは増すものの、スピード感の面ではかなり後れを取るのが常であるが…本機に至っては、即Vとの併用でスピード感を損なうことなく楽しむことができるのだ。

　そのうえ、役物抽選のV入賞なら15ラウンド＆モード継続濃厚、即Vの場合だとモード終了の可能性もあると役物抽選に重きを置いていることにも好感が持てる。役物を重視するタイプのパチンコファンには満足度の高い機種であろう。

　単純な出玉性能としても大当り確率が1/169とライトミドルタイプながら右打ち中は大当りの半分が15ラウンド約1400発の出玉感と充分な性能となっている。連チャンモードの継続率が約61.2％と低めに設定されているが、それを充分に補えるゲーム性を備えている。

　これぞ1種2種混合機、自信を持ってそう言えるマシンがこの『CR Another FPS』である。

（文=大森町男）
<著者プロフィール>
　羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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