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パチンコ「連戦連勝現象」に遭遇したアノ頃。積み上げた勝利の裏には渾身の”オカルト”攻略法が存在?

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pachinkodama.jpg「AC photo」より

 パチンコに必勝法は存在するか否か。

 パチンコを遊戯するうえで「ゴト行為」は犯罪だが、自らの経験・様々なデータに基づいた攻略に違法性はない。

 ただ、この手の攻略法は「説得力のある根拠がない」ことが大半だ。あくまでも自分が信じている推測行為。それらは”オカルト”攻略法と呼ばれる。

「スーパーリーチが外れたらモードを変える」「アツいリーチが外れたらお詫びがくる」「確変中ハマった時にデモ画面を出せば抜けない」など、世に出回っている”オカルト”攻略法は多く存在しているが……。

 その中で最も多いのは、国民的パチンコ『海物語』に関するものではないか。

「リーチの瞬間に画面を撫でると魚群が出やすい」「裏サメで当たったらハマる」「画面を叩くと再始動する」「初当たりがタコだと爆連する」など挙げればきりがない。熱狂的ファンの多さと”オカルト”攻略法の数は比例するということなのだろう。

 そんな『海物語』の”オカルト”攻略法で、私は勝利を積み上げた実績がある。

 それは私の地元では、かなり有名だった「300回転付近を狙う」というものだ。『海物語』は30の倍数で演出が起きやすいというもの。そして300回転付近を迎えた時は特にアツく、当たりもしくは魚群発生の確率が飛躍的に上がると噂されていたのである。

 最初は半信半疑であった。しかし初めて実戦した日に、何と300回転付近で魚群が発生。そのまま危なげなく大当たりをゲットできたのである。

 説得力のある根拠がない以上、偶然としか思えない。ただ、もう1度だけ試す価値はあると考えたのだ。そして翌日も300回転へ少額で届きそうな台を見つけて腰をかける。すると今回も300が迫った回転で魚群が発生。「本当かよ」と思った次の瞬間には図柄が揃っていたのである。

 私は確信した。「これはオカルトではない。必勝法だ!」と。

 その後も条件に合う台(私の場合は250~330未満)を探し、実戦をする日々が続いた。面白いように狙いが決まる。全てが当たった訳ではないが、それでも魚群・マリンちゃんリーチなど期待できる演出は起きていた。もはや疑う理由などなかったのであるが……。

 終焉の時は突如としてやってきた。まずは300付近で当たりを逃すようになっていく。そして魚群などの期待できる演出の発生頻度も、明らかに下がっていったのである。

 そして1カ月が経過した時には、300付近を迎えても何も起きなくなっていた。あの日々は夢だったのか……。

 もちろんパチンコの仕組みを考えれば、私の信じていたものなど”オカルト”に過ぎないことは理解している。確率350分の1の場合、350個のクジより1つの当たりを引けるかどうかの勝負。300回転付近だけ当たりが引きやすくなるはずがない。

 しかし、それでも私はアノ快感を忘れられないのだ。あれから何年も経つが『海物語』を打つ際は250~330回転未満の台を探してしまう。アノ必勝法を実戦し続けているのだ。

 ”オカルト”攻略法に、直接的な効果を裏付ける要素などない。馬鹿馬鹿しいと思う方もいるかもしれない。何よりも勝ちを保証するものではないため、信じすぎるのは危険だ。

 ただ、あくまでもゲン担ぎ。困った時の神頼みレベルであれば、1つの楽しみ方とも言えるのではないか。
(文=デニス坂本)

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