パチンコ店「警察出動」の大混乱!新装開店が中止に!?

パチンコ店「整理券配布」って昔はどうだった?

 パチンコ店の「整理券」っていつ頃から始まったのでしょうか? いくら調べても出てこないのですが、平成初期に突如出てきた印象です。

 整理券の概念ができるまでは、パチンコ店に入るまで入口でずっと並んで待っていることが当たり前でした。入口前では、開店までずっと並んでいなければなりません。

 特に新装開店では、通常開店よりも長く待っていました。その期待度によって、待っている時間は異なっていたのです。

 当時の新装開店時間は、平均して夕方6時が普通でした。当時は「新台が絶対チャンスである」と思い込んでいたのです。確実に確保するには、誰よりも早く並ぶことが必至。ですから遅い開店時間であっても、普通に4時間や5時間前から待っていたのでした。

警察出動で大混乱‼

 私はその際にトラブルなどの経験はないですが、普通に並んでいる時のトラブルはあったようです。

 とある駅前のパチンコ店が、グランドオープンした時のお話です。まだ整理券の概念がなく、ネットやSNSも発達していない平成初期。この時は新聞のチラシや店頭などで開店時間を知らせることのみでした。

 開店時間は6時。しかし、現在のように入場口が決まっていて順番に整列することはありませんでした。従業員が整列をさせる光景も当時はほぼない状態で、お客様がやじ馬のように大挙して待ち構えていたのです。

 こんな状況下でしたので、何かしらに事件は起きてしまったのでした。

 オープン時間の夕方6時に、ようやく入場口の自動ドアを手動にして従業員が開けようとします。が…。

 お客様が自動ドアを外してなぎ倒してしまい、一気に店内になだれ込んでいったのです。それと同時に大きな窓ガラスも随所で割れてしまい、店内ではお客様同士で台を取り合って小規模の喧嘩も発生。その影響で店内に積まれていた空のドル箱も散乱してしまい、収拾がつかなくなってしまったのです。

 この状況に店側は、とうとう警察を呼ぶことを決意。それと同時に、この日のグランドオープンは中止と延期を決め、メガホンでお客様に大声で伝えたのです。

 これが火に油を注いでしまった感じとなってしまい、暴動化まで至ってしまいました。警察も出動したとはいえ所轄から数名で来たレベルでは収まらず、機動隊ぐらいの人員が後に動員された様子でした。

 その後は、従業員と警察で店内のお客様を全て外に誘導し、喧嘩を仲裁しつつ対応をして店内を整理整頓したという流れでした。それが収まるまでには、夜9時までかかったみたいです。

 その数日後、無事にオープン。今度はパチンコ店側がきちんと従業員を配置して対策などを立てたそうです。

 現在でも、朝の整列などでいざこざが発生しています。特に夏や冬などの暑い寒いで整列したくない理由でモノで確保していることが多く、店側とトラブルが絶えないようです。

 最近のパチンコ店では「お客様第一主義」という考えがあるため、お客様の意見を聞いてくれやすくなっていると思います。真面目に整列するのが前提ですが、何かあれば従業員さんに伝えて改善してもらった方がいいかもしれません。

四本コーヒー店

パチンコ好きが高じて異業種から転職し、長年パチンコ店の一般正社員としてホール現場を見てきた。単にパチンコを打つだけでなく、新規グランドオープンなどの市場調査やレトロ台探訪、のめり込み防止のための依存症考察など様々な遊技関連を日夜追っかけている変態パチンカー。そのため、大御所ライターや遊技機メーカーや周辺機器の幹部、他ホール法人の幹部などとの交流がある。ちなみに「四本」の読み仮名は(よんほん)ではなく(よつもと)である。

Twitter:@4444coffee

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