パチンコ「波の激しい名作」…夢に出てくる不気味な演出が魅力!?
寿司屋が舞台の時短パチンコ機⁉
皆さんは、パチンコメーカーの「銀座」をご存じですか? 実はかなり老舗の遊技機メーカーなのです。
現在のメーカー「銀座」は、大手遊技機メーカー「サミー」のブランドとして残っています。似たようなブランドは「タイヨーエレック」も同じです。どちらもブランドとして残っていても、例えばパチンコ遊技機の筐体が「サミー」と共同ですので、「銀座」から発表しても見た目ではわかりません。
そんな老舗メーカーのぱちんこ遊技機の中で、かなりマニアックな機種がありました。何だか変な機種で、記憶に残っています。その機種は、同メーカー単独でおそらく液晶初搭載だったかもしれません。
1998年に発表された現金時短機『寿司大王6』です。兄弟機に『寿司大王5EX』がありましたが、前者がメインで発表されていました。私が実際に打った機種も前者です。
『寿司大王6』のスペックは以下の通りです。
大当り確率は233分の1。機種名から寿司をモチーフにしていて、中出目によって出玉と時短の有無が異なります。中出目に寿司2個で出玉が2,300発と次回まで時短、寿司1個で出玉700発と時短なしです。時短突入率と継続率は、どちらも50パーセントです。
どこが変でマニアックな機種だったのか?
普通のぱちんこ遊技機は「ブッコミ」を狙って打ち込みますが、同機は始めから「天釘」辺りを狙って打つようなゲージ設計になっていました。ただし時短中は、ヘソ下に電チューがありました。
私の記憶では、普通にブッコミを狙っても始めからヘソに入りづらい流れになっていたと思います。確か天釘辺りに矢印が盤面に記し、そこのワープ入口みたいなところに入って、現在よくある画面前のステージみたいに玉が流れてヘソに導かれる感じでした。
現在ならば、sansei R&Dの機種で『P牙狼コレクション』や『P笑点』のような「サンセイAタイプパチンコ」みたいな打ち方の印象でしょう。
他の気になる点は、メーカー初と思われる液晶についてです。
とにかく不気味な液晶アニメのタッチでしたし、夢に出てきてもおかしくなかったくらいです。画面上に寿司屋の大将が寿司を握っているのですが、ベテランの風格や表情です。
驚いたり笑ったり泣いたりするのですが、それが当時としては画質が荒すぎでした。それに付随して、大将の画面の下にタコのキャラが出てくることも。ゲーム性の激熱演出で、タコの表情が恐ろしい時があったのも印象が強すぎました。
そんなシュールな液晶なパチンコ機でしたが、時短突入と継続が50パーセントでしたので波の激しい機種という印象でした。稼ぐ機種よりも、むしろ楽しむ機種という感じでしょうか。
とりあえず同機の画面が大型だったら、すぐに飽きてしまっていたのではないかと思います。当時の画面は現在よりも小型でしたので、同機のシュールで荒い画質が合致していたのかもしれません。
現在は「サミー」の傘下なのですが、全く同じ画質であらためてP機で巡り合いたいものです。
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