パチンコ「秒速ハイスピード」の高性能RUSH完備! もっと評価されてもいい異色マシン!!
パチンコに求められる2つの要素
現在のパチンコシーンにおいて欠かすことができない重要な要素が2つある。スピードとパワー。スピードとは単純な速さとともに破格の継続率が付随する。一方のパワーとは出玉力や一撃性のことだ。
速さがあるか満足できる出玉があるか、あるいはどちらともに兼ね備えているかが人気を得るために必要不可欠となる。これはもう相当に決定的なトレンドとなっている印象で、スピード(高継続率)か(出玉)パワーがないとパチンコファンに支持してもらうは非常に難しいだろう。
ただ、それが備わっているからといって人気が出るとは限らない難しさも、もちろんある。速いですよ、めちゃくちゃ連チャンしますよ、3000発ありますよといっても、その機種だけが持つ特別な何かがないとヒットに繋がらないのである。二番煎じ、三番煎じでは次第に飽きられるし、「ただ載せました」ではすぐに本質を見破られてしまう。
中には「もっと評価されてもいい」と感じる機種も
しかしながら、スピードとパワーを兼ね備えているうえに唯一無二の独自性も持ち合わせているのになかなか評価されない機種も存在する。『Pゾンビリーバボー~絶叫~』である。
発売当時の現行機最強クラスのスピード感を誇り、最短1.0秒で決着する高速消化と高い継続率で展開するRUSHの爽快感や陶酔感は抜群。確変大当りはすべて最大ラウンドで獲得できるようにもなっている。
スペックは3タイプ用意されているが、現状で1番残存している『S5‐T1』を例にとると、大当り確率は1/149.96で確変突入率は82%。右打ち中は図柄が揃えば最大出玉となる7ラウンド確変となる。
ヘソ抽選時は17%の割合で電サポなしの潜確状態に移行してしまうが、18%の通常大当りでは100回転の時短が付与されるので、初当りを引けばとにかく連チャンを期待できるようになっているのである。
RUSHは突通で終了するバトルスペック系のタイプで、図柄変動が1秒もかからず停止していくハイスピードのなか、図柄揃いの大当りとなるのか「END」からの連チャン終了となってしまうのか、一時も目が離せないスピードとスリルが同居するものとなっている。
そして、ゾンビ出現(襲われる)と大当りになるユニークな演出を7セグ・音・光で表現している個性的な演出も面白い。従来のリーチ演出とは異なり、大当りのほとんどは「デスカウントダウン」と呼ばれる特殊な演出から生まれる。
ノーマルリーチ外れ後にゾンビの手が画面左下にある心臓ギミックを掴んだり、雷演出が発生すると発展。30秒、25秒、20秒のいづれかの秒数が心臓に表示されタイマーが発動。カウント0でゾンビが出現すれば大当りとなる。
タイマーが作動している間の演出にも注目。メインの7セグにおける変動パターンや鼓動音、ゾンビの顔が浮かび上がる導光板など、さまざまなチャンスアップパターンが発生する本機最大の見どころとなる。
7セグ演出やゾンビのモチーフなど、打ち手を選ぶ要素もあるが、スペックやゲーム性などは充分に通用するものである。大当り確率を1/200前後ともう少し下げて出玉性能を強化すればまた違った評価となるのではないだろうか。続編を期待したい一台である。