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「つい出来心で…」警察沙汰もあり得るパチンコ店に潜む犯罪への誘惑!?

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パチンコ店が台風被害に

 各地で猛威を振るった台風14号。鹿児島県ではパチンコ店の外壁ガラスが割れるという衝撃的な被害が発生したようです。

 それによって、店内に雨風が1日中入り込んでしまう状況だったとか…遊技機は精密機械ですから、動作に支障をきたしてしまってもおかしくはありません。深刻な被害だと思いますが、1日でも早く営業を再開できるのを願うばかりでございます。

 このニュースは各媒体で大きく取り上げられていましたが、パチンコ関連のトピックスで「もう一つの見過ごせない内容」が目にとまりました。

 それは「窃盗事件」です。

 新潟県の某パチンコ店にて、現金や運転免許証が入った財布を盗んだ疑いで57歳男が逮捕されたとのこと。このような事件は見るだけで腹立たしくなります。このような愚行に手を染める不届き者が、この世からいなくなればいいのですが…。

 残念ながら現実は、「そんな理想」からかけ離れていると申し上げざるを得ません。私がホール店員として働いていた頃も、このような窃盗トラブルは発生しておりました。

 その中でも特に多かったのは、ICカードに関連したもの。今では遊技台や周辺機器から「ICカードの抜き忘れにご注意ください」というアナウンスが流れたりしますが、それでもサンドにカードを残したまま離席されてしまうお客様は存在します。

 誰もいない遊技台に残高や持ち球が入ったカードがあると…それを抜いて精算・交換しようと企てる極悪人の餌食になってしまうことも、残念ながらあるのです。

 このようなケースが発生した際は、カードの番号を特定して速やかにロックをかけます。もちろん、盗んだ犯人は精算や景品交換することが不可能。サンドや精算機にカードを入れた瞬間に操作不能となり、その情報はホールコンピューターを通じてスタッフへと知らされます。

 ロックされたカードを見て「ヤバい・バレてる」などと感じるのでしょうか。犯人の多くは、そそくさと店外へ逃げて戻ってくることはありません。このように、速やかかつ適切な対処ができれば最悪な事態に発展することはないのですが…。

中には警察沙汰もあり得るケースも…

 このような悪事に手を染める愚か者の中には、何としてもICカードの中身を自分のものにしようとする執念深い輩もいるのです。

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 ホール店員として働いていたある日、一人のお客様から「席に戻ったらICカードがなくなっている」という報告を受けました。

 私はすぐにホール責任者へ事情を伝え、サンドの使用履歴を調べてもらって直ぐにICカードのロックを実行してもらったのです。

 こうすれば、該当のカードがサンド・精算機・カウンターPOSのどこで使用されても直ぐに分かります。案の定、盗難したと思われる人物はすぐに残高を現金にかえようと精算機にカードを入れていたのでした。

 我々スタッフは直行。その人物を取り囲み、お客様のカードを回収しました。そして盗難の是非を問うたのです。

 しかし、その人物は「自分のカードだ」と言い張って聞きません。もちろん、こちらにはカメラ映像とサンドの使用履歴という決定的な証拠があります。まさかこの期に及んで白を切るとは…「どこまで欲にまみれた奴なんだ」と怒りさえ込み上げてきました。

 その後も一向に主張を変えず、あろうことかスタッフに暴力を振るいそうな気配を感じさせたのです。「これは我々の手には負えない」と判断した主任は、警察への連絡を示唆するような発言をしたのでした。すると…。

 さすがに警察の名を聞いて冷静になったのでしょう。最終的には「すみません、やりました」と自白。無人の遊技台にカードだけが残されていた状況を見て「つい出来心で…」と、盗難に手を染めたとのことでした。

 ハッキリ申し上げて理解に苦しみました。このような犯罪に手を染める人物からすれば、「無人の遊技台にICカードがある」というのが誘惑に見えるのでしょう。窃盗被害を未然に防ぐためにも、皆さんも席を離れる際は貴重品を持ち歩くように気を付けて頂ければ幸いです。

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