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パチンコ「一発機ブーム」に火をつけた往年の名機を再現!時代に見合ったゲーム性で登場したものの…

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 パチンコで「往年の一発機」といえば、皆さんならどんな機種を思い浮かべるでしょうか?

 私がよく通っている「ゲームセンタータンポポ」では、同店自慢の一発機コーナーが大盛況なのですが、その中でも1986年リリースの『スーパーコンビ』(三共)はオープン当初から絶賛稼働中の大人気マシンです。実はこのマシン、一発機というカテゴリーではなく本来は「普通機」だったのですが、当時の一発機ブームに火をつけた機種だと言われています。

「往年の一発機」がCR機としてリメイクデビュー

 やがて西暦2000年に入り、『スーパーコンビ』の兄弟機として『CRスーパーコンビSP』が登場。セル盤も当時の同機に近いデザインで、またCR機なのにクルーンを搭載していたという点でも期待は大きかったようです。

 この発表された2000年代は、タイアップ機が盛んな時代。逆にタイアップではないオリジナル機種は影をひそめる状況でした。そんな中、往年の一発機であった『スーパーコンビ』がCR機としてリメイクされたのです。

 本機のスペックは、当時の一発系ではなく「3回ワンセット」の確変デジパチタイプ。それでも当時は、伝説の名機復活を歓迎するファンは多かったのです。大まかなスペックは以下の通り。

 大当り確率は129.1分の1で、1回あたりの獲得出玉は約1,300発。ゲームフローは、まずクルーンに玉を飛び込ませて、3つ穴の手前で玉が落ちるとデジタルが回転し、「33」or「77」が出れば大当りとなります。確変中はクルーンを通していても、中身は確変デジパチですので電チューのサポートがあります。

 クルーンの上には2ケタのデジタルが配置されており、左に「3」もしくは「7」でリーチです。ノーマルリーチやロングリーチの他に、一旦停止してからイナズマのような再始動のリーチもありました。

当時と異なるデジパチ仕様だったため、パチンコファンの支持は得られず…

 大当りすると、昔懐かしい「静かな湖畔」のBGMが。消化中は右打ちせずに、通常打ちで盤面下のアタッカーで消化します。また「ラッキーナンバー制」に対応できるように、盤面左右にラッキーナンバー用の数字役モノも配置されていました。私が知る限り、導入していたパチンコ店にラッキーナンバー制を使用していたところは少なかった記憶しています。大半は無制限営業で使用していました。

 先ほども記したように本機への期待はかなり大きかったのですが、導入したパチンコ店は早々に撤去していた印象。やはり往年の名機とはいえ、スペックは当時と異なるデジパチタイプでしたからね。

 時代に見合った範疇でなんとかそのゲーム性を再現したわけですが、残念ながらパチンコ市民の支持を得ることはできず……おそらく私も、当時と異なるゲーム性などが理由で、受け入れることはできなかったでしょう。

(文=四本コーヒー店.)

四本コーヒー店

四本コーヒー店

パチンコ好きが高じて異業種から転職し、長年パチンコ店の一般正社員としてホール現場を見てきた。単にパチンコを打つだけでなく、新規グランドオープンなどの市場調査やレトロ台探訪、のめり込み防止のための依存症考察など様々な遊技関連を日夜追っかけている変態パチンカー。そのため、大御所ライターや遊技機メーカーや周辺機器の幹部、他ホール法人の幹部などとの交流がある。ちなみに「四本」の読み仮名は(よんほん)ではなく(よつもと)である。

Twitter:@4444coffee

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