パチンコ店に襲い掛かる【極悪】行為「ニホンゴワカラナイ」事件…店員が出玉を減らしたエピソードも!?

パチンコ店での出玉盗難が話題に

　先日パチスロを遊技していたユーザーが、離席中に出玉を盗難されてしまうという事案が発生。それがSNSで大きな話題となっておりました。

　奪われた出玉は2000枚。犯人は隣で遊技していた人物とのことで、わずか5分ほどの間に交換＆逃亡したそうです。このような場合はホール側が出玉を保証するようなことは基本的にありません。被害者の方からすれば、やり場のない怒りで一杯となったことでしょう。

　その後は警察に連絡を入れ、被害届を提出したとのこと。犯人が捕まって、然るべき法の裁きを受けることを願うばかりです。このような極悪行為がまかり通ることなど、あってはいけませんから。

　また、本件に関してはホール店長が被害者の方へ丁寧な謝罪を行っております。近日中に盗難防止対策を発信するとも報告しておりました。このような悲劇が二度と起きないように、徹底した営業を心がけてほしいものですが…。

　私がホール店員として働いていた頃も、似たような盗難事件は少なからず報告されていたのを思い出します。遊技を楽しむ健全なお客様に襲い掛かる極悪人の魔の手。私が目の当たりにした印象深いエピソードをご紹介しましょう。

【近隣店舗で荒稼ぎ!? 迫りくる極悪人】

　ある日、朝礼の際にホール責任者から「近隣の系列店舗にアジア系外国人の男女二人組が現れ、パチスロコーナーで出玉を盗難される事件が発生した」との報告がありました。

　話によると、同じ地域のライバル店にも出没して同様の犯行に及んでいたとのこと。いつ自店に訪れてもおかしくないという状況だったのです。犯人の画像写真も情報共有済みで、店長からも「常に警戒しながらホールを巡回するように」と指示を受けたのでした。

　いつもの和やかな雰囲気とは違う緊張感に包まれながら業務をこなしていると、一人のスタッフから「例の二人組が現れました！」との報告があったのです。

　これにより更に張り詰めた空気となったのは申し上げるまでもございません。その日のホールリーダーを務めていた私は、パチスロコーナーの人員を多めに配備。男性スタッフ2名には徹底的にマークするように指示したのでした。

　もちろん、あからさまに監視をしてしまうと相手に察知されてしまいます。細かい動作はカメラで確認しながら、その様子を責任者に実況してもらうという形で盗難防止の包囲網を形成したのです。

　しばらくの間はデータカウンターを調べるなど一般客を装っていた様子でしたが…30分ほど経ったあたりで、一人が別積み台の隣の台で立ち止まったのでした。

　恐らくお客様の視界を遮るためだったのでしょう。その隙にもう一人がドル箱に手をかけ、流れるように盗難。ジェットカウンターへ持ち出したのです。

　この様子はカメラにしっかりと映し出されていたので、男性スタッフ総がかりで二人組を包囲。こうして出玉泥棒の魔の手からお客様を守ることに成功したのでした。

　あの時の「ワタシ、ニホンゴワカラナイ」という絵に描いたようなごまかし方は、今でも印象に残っております。

【ホール店員が出玉泥棒に!?】

　お次は番外編として、ホール店員によって出玉が減らされる!?といったエピソードをご紹介しましょう。

　その日は旧イベント日ということもあり、ホールは朝から高稼働。私が担当していたパチスロコーナーでは、島のメダルが足りなくなり補充が必要なほどの爆出し状態となっておりました。

　看板機種に関しては別積みのオンパレードとなっており、通路を歩くのもやっとといった状況。お客様の対応やメダル補充に追われ続け、ヘトヘトになりながら業務をこなしていたのでした。

　これだけ出た後はジェットカウンターで流すのも大変です。不思議と遊技を止めるお客様のタイミングが被ることも多く、この日もジェット待ちが4～5件発生するという状況となっておりました。

　ひたすらメダルを流す作業に追われていたわけですが…私はここで致命的なミスをやらかしてしまいます。

　お客様から「おい！俺の出玉も一緒に流してるぞ！」という声が…。

　あろうことか、お客様2人分の出玉を“合算”してジェットカウンターに流してしまったのです。「やってしまった…」と全身から血の気が引いたのを今でも覚えております。

　こうなってしまうと本当に大変。ホールコンピューターで台のデータを遡ってお二人の出玉を算出し、責任者が特別な処理を行ってレシートを出し直す必要があります。時間が掛かってしまうため、お客様にはこの上ない迷惑が掛かってしまうのです。

　もしも指摘なく、お客様が気付かなかったら…私のミスが原因で、お客様が出玉を大きく損失していたことでしょう。今でも思い出すたびにゾッとするエピソードでした。