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シンプルに見えて工夫満載の仕組みが? 年末商戦を制した超大型版権、その「隠された連チャンシステム」を徹底考察

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 11月末から12中旬にかけて導入された新機種は年末商戦マシンと位置づけられ、毎年メーカー主力のシリーズ最新機種や知名度の高い版権機がこぞってこの時期に発売される。

 去年も名だたるマシンが登場したが、年末年始のパチンコホールを制したのはビスティの『Pゴジラ対エヴァンゲリオン ~G細胞覚醒~』ではないだろうか。「一度は打ってみたい」と多くのパチンカーたちを惹きつけ、圧倒的な稼働力を示したのである。

連チャンシステムについて詳しく解説

 そんな本機は、ゲーム性的には「ループタイプ」的なRUSHフローで単純明快な印象を受けるだろう。そんなシンプルさが人気の秘密であるかもしれないが、実は“ちょっとしたアイデア”が散りばめられている。

 まず、正確にはループタイプではない。1種2種混合機でRUSHの抽選は「時短1回+保留4個」の5回抽選が基本となっている。これを大当り中に消化してどれかで当選していれば「継続」の演出として告知されるのだ。

 時短の振り分けに255回という次回濃厚フラグが存在するので勘違いしそうだが、こちらは3000発出玉のためのもの。

 大量出玉といえば、本機には最大となる9000発出玉が約束される「君だけに9000演出」なるプレミアムフラグが搭載されているが、5回抽選すべてが大当りだとしても1500発×5で7500発と9000発には届かない。

 では残りの1500発はどうするのか。答えは単純。最後の大当りで時短255回転の振り分けを引き当てている、だけのことである。とはいえ、その確率は天文学的で、容易に出現するものではない。

 ほかにもRUSHの部分には秘密が隠されているようで、右打ち中の確率は約1/4.97となっているが、これを5回転で当る期待値は67.5%ほど。次回濃厚フラグを加味しても公表されている継続率約81%には届かないのである。

 ということは、これ以外にも継続率に関わる抽選が行われていると推測できる。それは残保留でのC時短ではないだろうか。こうして継続率の底上げとともに残保留での期待感もアップし、RUSHのゲーム性が向上するといった仕掛けだ。

『ゴジエヴァ』のようなC時短の使い方は「そのひとつの到達点」

 あまりフォーカスされないが、この残保留内のC時短抽選は「隠し味」として密かなブームになるような気配もある。これまでC時短はチャンスゾーンを生み出す装置として機能していたが、『P真・牙狼2』(サンセイR&D)や『P七つの大罪2』(サミー)、『Pフィーバーシンフォギア3黄金絶唱』(SANKYO)などの主力マシンが、連チャンや出玉に影響を与える使い方を行っているからだ。

 解釈基準の変更により誕生したC時短は、当初通常時から時短へ突入させるおまけ的な域を出なかったが、ニューギンの『P真・花の慶次2 漆黒の衝撃EXTRA RUSH』のような引き戻し能力をアップさせる「再セット」の役割が誕生した。

 さらに、西陣の『P刀使ノ巫女』などが「RUSH突入率が飛躍的にアップする」「大当り期待度が2倍」というような本当の意味でのチャンスゾーンをパチンコで成立させることに成功するなど、日進月歩でその重要性を高めていっており、『ゴジエヴァ』のようなC時短の使い方は、そのひとつの到達点といえるのではないだろうか。

大森町男

大森町男

羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

Twitter:@machioooo777

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