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伝説の番組なのに今見るとイマイチ…? エンタメの“奥深さ”をパチンコ『闇のライダー』を打ちながら嚙みしめる【「シン・仮面ライダー」公開記念】

伝説の番組なのに今見るとイマイチ…? エンタメの奥深さをパチンコ『闇のライダー』を打ちながら嚙みしめる【「シン・仮面ライダー」公開記念】の画像1

「仮面ライダー」生誕50周年を記念して作られた映画「シン・仮面ライダー」が絶賛公開中ですが、その制作課程を2年間密着したドキュメンタリー番組のほうが反響があったりなかったりして、さすが庵野秀明です。

「庵野はパチンコが育てた」といっても過言ではない…いや過言だ

 庵野といえば、この「仮面ライダー」はもちろん、「ウルトラマン」「ゴジラ」と特撮ヒーローシン三部作すべてに携わっているわけですが、彼の存在をメジャーシーンに押し上げたのは、ご存知「エヴァンゲリオン」。

 そして、その元ネタがすべてパチンコになっている。つまり、庵野秀明はパチンコが育てたといっても過言ではないのです。過言だ。

「シン」シリーズは一応追っていますので、「仮面ライダー」もチェックはしますが、初期の作品は微妙に世代がズレているので、まあそれをいったら「ウルトラマン」も「ゴジラ」もそうなんですが、オリジナルモチーフへの憧憬や思い入れはほとんどありません。

 それでも映画として面白いと思えるのがすごいところで、これはパチンコの名機リメイク版なんかを作るときにも考え方とか見せ方とか参考になるのではと、素人ながら知ったかぶりを披瀝したくなってしまいます。

 最大級のリスペクトを持ったうえで、ポイントポイントではそのままにしながら、現代的なアレンジを加えていく。言うのは簡単ですが、庵野秀明ほどの狂気を宿していないと、そしてそれに付いてくる人間がいないと成立しないですよね。

 ただ、パチンコファンは名機復活マシンに対して気軽に「そのままでいいんだよ」「余計なことをせずにリアルに再現しろ」なんてことを言いますが、そんな単純な問題ではないということを「風雲たけし城」に教えてもらいました。

子どものころあんなに夢中になっていたのに…

「風雲たけし城」といえば、視聴者がさまざまなアトラクションに挑戦していく、総工費1億円を謳った昭和のアクションバラエティ番組で、毎週のようにドキドキワクワクしながら視聴していた覚えがあります。

 この伝説の番組が今度アマゾンプライムで復活するということで、厳選された10話をTVerで期間限定配信していたのですが、それを観て愕然としましたね。まったく面白くないんですよ。子どものころあんなに夢中になっていたのに。

 思い出補正もあると思いますが、やっぱり時代感というのは大事だと改めて感じました。これはパチンコにも当てはまりそうで、昔にめちゃめちゃ面白かったからといって現代の社会や価値観で同じ感情を抱けるかといえば、大きな疑問符がつく。

 そういったギャップがじつは名機リメイク版や長年継続するような人気シリーズには潜在しているので、今と昔のバランスを取るのが非常に難しいのではないかと。エンターテイメントの奥深さを、『ぱちんこ仮面ライダー 闇のライダーver.』を打ちながら噛みしています。

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 変化は進化。今が最高で最先端。そういう前向きなメンタリティーでパチンコの名機リメイクやシリーズ最新作に向き合いたいところですが、お前はダメだぞ、『ぱちんこ仮面ライダー 闇のライダーver.』。

大森町男

大森町男

羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

Twitter:@machioooo777

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