【新台】「爆発力に疑いの余地なし」9万5000発“コンプリート機能”発動が話題も… スマスロに比べて「スマパチ」の熱量はいささか失速気味？

今回は、待望の次世代規格パチンコをピックアップ！

　【新台実戦JUDGEMENT】。今回のピックアップマシンは、待望の次世代規格パチンコ「スマートパチンコ（スマパチ）」の第1弾マシンとして大注目！強力ハイスペックでパチンカーの小宇宙を完全燃焼させる『e聖闘士星矢 超流星CliMAX349』（以下スマパチ星矢）だ。

　話題の「スマパチ」がいよいよデビューということで、ファンならびに関係者の関心が非常に高い本機。今後のパチンコ界の流れを占う試金石ともなるマシンであろう。

　そもそも、「スマパチ」はこれまでのパチンコと何が変わったのか。まずは大当り確率の上限が変更された点だ。本機と同じシリーズとなる『P聖闘士星矢超流星』では1/319.68だった大当り確率が、この『スマパチ星矢』では1/348.6に下がっている。

　確率としては重くなった＝初当りが遠くなったが、その分スペックの性能がアップし、P機以上の大量出玉を期待できるようになっている。

　連チャンモードとなる「神域RUSH」は、時短3回＋残保留1個で展開される瞬間決着タイプ。また、右打ち中の大当りはすべて1500発となっているが、一部で3000発出玉となる「女神覚醒ボーナス」が搭載されている。

　さらに、RUSHが終了しても「クライマックスチャンス」と呼ばれる1回転限定の引き戻しゾーンへ突入し、ここで大当りすればRUSH復帰が約束される。この「クライマックスチャンス」の成功率が約19.1％となっており、これを加味したトータルのRUSH継続率は約85％になるのである。

「4台で6万発、5万発、3万発と普通に出てた」「初当り13回でピーク時7万発」などさすがの出玉力を示したようだ。また、差玉が95000発に達すると作動する「コンプリート機能」の発動目撃もあったようで、爆発力に疑いの余地なしといったところ。

　先の1回転の特殊ゾーンは、「Cタイム」と呼ばれる「スマパチ」ならではの機能で、大当りを約1/5で抽選している激アツのチャンスゾーンになる。RUSH終了後以外にもいくつか発動するタイミングが存在するのがポイントで、なかでも「RAMクリア時」は大きな注目を集めている。

せっかくの期待感に水を差すような事態も…

　というのも、RAMクリアした場合、朝イチで「クライマックスチャンス」が発生し1回転だけ約1/5という超破格の確率でRUSH突入を狙えるからだ。パチンコにとってもプレイヤーにとっても魅力的な機能として新境地を開ける機能といえよう。

　しかし、弊害もある。パチプロ集団が開店時に『スマパチ星矢』のシマを押さえ、1回転させてヤメていくような事態が発生したのである。こういった対策も含め店側はRAMクリアしなかったり、1回転させてから開店に臨むなどの対策がなされ、せっかくの期待感に水を差すような状況が生じている。

「スマスロ」の盛り上がりに比べ、「スマパチ」の熱量はいささか失速気味。ファンからのアツい声があまり聞かれない残念な空気が流れているといった雰囲気もああり、ホールにとってもメーカーにとっても今後の「スマパチ」の運用には工夫が必要となりそうだ。