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ライトなデジパチなのに「大当り1回で5000発超!」 大量出玉を阻止したい名物オーナー「ひげ紳士」とのお茶目なやり取りも!!

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 今回は、筆者の得意分野「ゲームセンタータンポポ」にあるレトロ台パチンコをピックアップしたいと思います。

大当り1回分で5千発近くの出玉獲得も可能!

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 そのレトロ台とは、1989年発表の『パールセブン』(マルホン工業)です。同機の設置で有名だったホールは、東京・高田馬場にある「東陽会館(現:TOYO 1040)」。同機の向かいには、一般電役の名機『メドレーⅠ』(三共)があり、両機種とも同店の看板機種でした。

 『パールセブン』のスペックや特徴を紹介しましょう。大当り確率は約250分の1(諸説あり)で、連チャン性はかなり弱い部類でした。しかし当時のデジパチは、アタッカーを工夫し、左右にあるサイドチャッカ―に流れるようにして出玉を増やす仕組みが多かったのです。同機の大当りアタッカーは盤面中央にあり、左右スライド式で大当り出玉を増やしてくタイプでしたが、その構造が故に、パンクすることもしばしばありました。

 その出玉ですが、釘の調整次第では大当り1回分で約4千発~5千発近く獲得が可能と、1回の大当りで実質的に約2回分の大量出玉を獲得できることとなります。そのため、一部の設置店舗では同機の営業形態を1回交換にするなど、一発台や権利モノみたいな特性を持っていました。筆者の記憶では、先の高田馬場のホールも1回交換の営業形態を採用していましたね。

 また同機は、釘の配列(ゲージ構成)が特殊でした。前記の通りにアタッカーは盤面中央にあり、スタートチャッカ―は盤面下部に3箇所あります。特に両サイドのスタートチャッカ―は、羽根モノのチャッカ―と同類のゲージ、いわゆる「ハカマスタイル」でした。

 いざ打ってみると、通常のデジパチのようなゲージ構成ではないので違和感があり、スタートのヘソに届かないような感じがして回らない印象もありましたが、実際はそんなことはなく、むしろスタートチャッカ―が3箇所あるので意外にも回っている感覚がありました。

「いぶし銀打法」で大量出玉を誘発

 さて、気になる本機の攻略法ですが、その名称は「いぶし銀打法」と呼ばれていました。同機は、中デジタルに赤数字が出やすい周期を狙って連続回転させて、大当り確率を150分の1程度までアップさせることができたのです。これは、中デジタルに赤数字の出やすいグループ、緑数字しか出ないグループなど「8つの移行パターン」を持ったグループが存在していたからで、当時の雑誌の解析で明らかになっていました。そのため連続回転させたり、そのグループを移行させるために回転を止めたりして、8つのうちの赤数字の出るグループを探し当てることがポイントでした。

 しかし、その攻略法はメーカーの対策によってできなくなってしまいました。それが同店にある『パールセブン2』なのです。そのため、「タンポポ」に設置されている同機には「いぶし銀打法」が通用しないのです。

 それにしても、大当り確率が250分の1前後で、大当り1回分で約5000発近く獲得できる、その出玉性能の高さには驚くばかりです。最近では「タンポポ」の看板機種で筆者が以前から好んでいた『フィーバーレジェンドⅠ』(三共)よりも、なぜだか同機に惹かれてしまっています。連チャン性が低くても、大当り1回の出玉でかなり差がつきますからね…。

オーナー・ひげ紳士の「パンクビーム!」が炸裂!

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 そんな筆者の行動をしっかり見ていたのは、同店オーナーの「ひげ紳士さん」。ひげさんは相変わらず、筆者に対して面白おかしくじわじわと歩み寄って来るのです。

 大当りの最中、ひげさんがいつも通りワケの分からない行動をしてきました。この時ひげさんは、台枠右側にある鍵穴付近を両方の人差し指で押さえているのです。筆者が何をしているのだろうと考えていると、ひげさんは突然に「パンクビーム!」と叫んでいるのです。

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 その理由ですが、前記の通り大当りアタッカーがパンクしやすいゲージになっているため、大当りをパンクさせようとしているのです。ひげさんの必死さが伝わっていましたが、本音は「また連チャンしやがって…」と思っていたのでしょう。

 結局、その場面ではパンクすることなく消化することができました。本当にひげさんのちょっかいには苦笑の連続なのですが、それはそれで楽しいものです。このことをまたツイッターでアップするとフォロワーさんたちが反応してくれます。特に「おふたりとも仲がいいですね」というリプを多く頂戴します。これをひげさんに伝えると、ちょっとニヤッと笑っているのでした。ホントに、ひげさんはおちゃめなところが多いのです。

 なお、獲得出玉は計2回の実戦で合計7万発オーバー。対策されているので連チャン打法こそできませんが、『フィーバーレジェンドⅠ』と同様に大当り1回の大量獲得でその日の勝負を左右する機械であることがわかりました。

 しばらくの間は『フィーバーレジェンドⅠ』と『パールセブン』、どちらを丸1日打とうか直前まで迷ってしまいそうです…それぐらい素晴らしい名機と出会うことできて本当によかったです。

四本コーヒー店

四本コーヒー店

パチンコ好きが高じて異業種から転職し、長年パチンコ店の一般正社員としてホール現場を見てきた。単にパチンコを打つだけでなく、新規グランドオープンなどの市場調査やレトロ台探訪、のめり込み防止のための依存症考察など様々な遊技関連を日夜追っかけている変態パチンカー。そのため、大御所ライターや遊技機メーカーや周辺機器の幹部、他ホール法人の幹部などとの交流がある。ちなみに「四本」の読み仮名は(よんほん)ではなく(よつもと)である。

Twitter:@4444coffee

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