【羽根モノ名機列伝】盤面や役物のファンキーさからは想像できない「凶暴」な仕様!!
羽根モノ名機列伝
日本における「日曜日の夕方」を象徴する番組のひとつ「笑点」で、55年もの長きに亘りお茶の間から愛されてきた林家木久扇が卒業し、新メンバーの立川晴の輔が加わりました。
歌丸と楽太郎のやり合いやこん平・木久蔵の底向けに明るいバカノリに心が温まったものです。そして談志以来の立川流ということで、超長寿番組の笑点も次の時代に突入しました。
ところで、パチンコは何でもモチーフとして取り込んでしまうアグレッシブな業界ですが、落語もその例外ではなく、貪欲に機種のテーマとして取り入れているんです。それはもちろん、羽根モノでも。
平和の『寿限無』。坊主頭で太眉にギョロ目、むき出た歯という「ザ芸人」的なルックスをした落語家「玉遊亭和平」が高座に座っている役物が中央に陣取り、下段ステージに搭載された回転する座布団役物の塩梅によってV入賞を目指すゲーム性になっています。
大当り時は和平の口が貯留場所となり、歯抜けの前歯に玉が留まるのです。貯留時は、座布団にある溝がVゾーンと縦関係に配置されており、そこを通って一直線にV方向へ運ばれ、高確率で入賞となります。
この『寿限無』は落語にスポットを当てた機種ですが、あの超人気長寿番組をパロディにしたものも存在します。それがマルホンの『お笑い道場』。ある世代にとっては中京テレビが作っていたマンガを主体にしたバラエティ番組を想像しそうな名前です。
伝統モチーフなのに「爆裂」する羽根モノ
鈴木と冨永のやり合いや貧乏いじりなどのノリも笑点を連想させるような番組でした。だん吉・なお美のおまけコーナーで有名な「なお美」とは、あの川島なお美だったんですが、後年、セレブキャラとか大物女優として扱われた際には、この番組とのギャップに目を丸くしたものです。
さて、だいぶ関係ない話が長くなりましたが『お笑い道場』、盤面や役物のファンキーさからは想像できないくらい出玉が暴れん坊でして、いわゆる爆裂羽根モノに位置するマシンとなっています。
V入賞後にデジタルでラウンド抽選が行われ、「V」が出ると15ラウンド約1000発となるのですが、いったん「V」が出現するとその後は高確率で「V」が連チャンするゲーム性なのです。
「V」出現率は1/11ほどなのでなかなかハードルは高いですが、1回でも出れば10連チャン「V」とか平気でしていました。『たぬ吉くん』が4回までだと思うと、かなり凶暴な仕様だと言えるでしょう。
「V」以外はカタカナ一文字か曜日の漢字が表示されるようになっており、前者は1ラウンド、後者は2ラウンドとほとんど継続しないのですが、本機は継続する瞬間が気持ちいいんですよ。
ダイナミックな玉の動きと●●がたまらない
下段ステージに5~6個ほど貯留された玉が、中央にある丸い囲みで覆われたVゾーンめがけて一気に解放されていくのです。そのダイナミックな玉の動きとすぽっと「V」に入る感じがたまりません。『マジックカーペット』のあの雰囲気です。
あのフィーリングを楽しみたかったので、普通に1or7or15ラウンド振り分けくらいのスペックで出してほしかったですね。
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