パチンコ販売シェア30%超でナンバーワン。SANKYOが2期連続で「過去最高益」を更新
SANKYOが2期連続で「過去最高益」を更新
大手メーカーのSANKYOはこのほど、2024年3月期の決算を発表した。これによると、売上高は前期比26.6%増の1,990億9,900万円、営業利益は同23.9%増の724億9,500万円、純利益は同14.7%増の537億9,100万円。純利益は2期連続で過去最高益を更新した。
遊技機市場はスマスロのヒット機種が継続的に登場するパチスロ市場が好調な一方、パチンコ市場はやや低調に推移し、総販売台数は前年度を下回る結果に。そんな中、同社はパチンコ機関連事業で主力シリーズ機を中心に販売台数を積み重ね、パチンコ機販売シェア30%超、2期連続で販売シェアナンバーワンを獲得した。
■パチスロ総販売台数は同36.4%増の7万379台
パチスロ機関連事業では、時流を捉えた商品開発で複数の高稼働機種を創出。ブランド力、販売シェアの向上を果たした。
パチンコタイトルは『Pフィーバー炎炎ノ消防隊』『Pフィーバー機動戦士ガンダムSEED』『Pフィーバーかぐや様は告らせたい』『Pシン・エヴァンゲリオン Type レイ』『eシン・エヴァンゲリオン Type カヲル』など10タイトルで、リユースを含めた総販売台数は前期比10.8%増の29万7,648台。
パチスロタイトルは『パチスロ炎炎ノ消防隊』『パチスロ からくりサーカス』『Lパチスロ マクロスフロンティア4』など5タイトルで、増産分を含めた総販売台数は同36.4%増の7万379台となった。
パチスロ機関連事業の売上高は、前期比42.5%増の321億4,300万円、営業利益は同64.8%増の152億8,900万円となった。
■パチンコ「9タイトル」、パチスロ「7タイトル」販売予定
2025年3月期の取り組みについては、パチンコ機関連事業はスマパチ・現行機を問わず稼働を牽引するタイトルの創出、スマパチやラッキートリガー搭載機においても開発力での優位性を発揮、多種多様な商品展開、業界トップクラスのタイトル数維持などを挙げた。既に発売済みの『Pフィーバーマクロスフロンティア5』『eフィーバーマクロスフロンティア5』を含めて9タイトルを販売予定。
パチスロ関連事業は積極的なスマスロの投入とタイトル数の充実を図ることで存在感と販売シェアの向上を目指すとし、既に発売済みの『Lパチスロ炎炎ノ消防隊』を含めて7タイトルを販売予定としている。
■「しばらくは市場を牽引し続けるのでは?」との声も
「ALL約1,500個&2つのゲーム性を搭載した『Pフィーバー炎炎ノ消防隊』、ロングST仕様の『Pフィーバーかぐや様は告らせたい』といったパチンコのヒットに加えて、パチスロとしても各所で万枚を多発させ、今だ高稼働を維持する『パチスロ からくりサーカス』で存在感を発揮しました。
今年もハイスペックスマスロ第3弾と銘打たれた『Lパチスロ 戦姫絶唱シンフォギア 正義の歌』のデビューを控えていますし、しばらくは市場を牽引し続けるのではないでしょうか」(業界関係者)
パチンコの9タイトル、パチスロの7タイトルには、どんなマシンが隠されているのか。ファンとしても気になるところだ。
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