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パチンコ店を驚愕させた「強者の稼ぎ方」…その手口とは!?

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 世間から忌み嫌われる『転売ヤー』(転売屋)。この転売ヤーと言う呼び名がいつ頃から使われていたかは知らないが、レアアイテムや限定品などが早々と転売ヤーに買い占められ、本当に欲しい人が買えなくなることから迷惑している人は非常に多いことだろう。

 何とか法的な整備や販売店、メーカー等にも対策して頂きたいものだが中々防ぎきれないのが現状。私自身も未だに売れ続けている『Nintendo Switch』を子供に買ってやるべく色々と探していた時期に、オークションなどで高額転売されているのを見ては恨めしい思いをしたものだ。

 転売で利ざやを稼ぐこと自体は昔からあったと思うが、悲しいかなこれ程までに定着したのはやはりネットオークションなどの普及によるものだろう。

 しかし転売ヤーという言葉もなかった遥か昔に、パチンコ店の一般景品を転売して利ざやを稼ぐという強者を目の当たりにしたことがある。その驚きの手口を紹介しよう。

 それは現在と違い一般景品の上限が1万円(玉2500個・メダル500枚)だった時代。

 そのホールは個数限定の目玉景品として時おり新品の自転車を2500個(おそらく原価からは赤字)で提供していた。だが、それをリサイクルショップに持ち込むと10000円で買い取ってくれることを知った常連客の1人が、自転車に交換してはショップに持ち込んでいたらしい。

 当時の地元は40~42個交換が主流の時代、2500個を交換しても約6000円程度にしかならなかった。したがって交換した自転車をリサイクルショップに持ち込めば、約4000円の利ざやを稼げることになるのである。

 ホール側も月に1度の自転車提供期間になると、毎度のごとく同じ客が自転車を交換していくことから不思議には思っていた様子。それほど気には留めなかったようなのだが、それが10回以上も続いたことから流石に不審に思い、直接その常連客に問いただしたことで“その事実”が発覚したそうだ。

 結局それ以降は自転車景品の提供を止めてしまったのだが、その常連客が稼いだ利ざやは4万円を超える。ちなみにその持ち込まれた自転車はショップでは12800円で売られていたらしく、新品ということを考えればそれでも安い方ではないだろうか。

 そのホールは目玉景品でお客さんに喜ばれ、転売した客もプラスαのお金を手に。買取し販売したリサイクルショップも、さらにはそのショップで自転車を安く買った人も得をしたと考えれば素晴らしいことにも思える…何とも言えないが(笑)。

 この話にはちょっとした続きがあるのだが、またの機会にでもお話したい。

(文=オーハナB)
<著者プロフィール>
元ホール店員、店長経験者。パチンコ店の裏側で起きた出来事や、人間関係を題材にしたコラムを担当している。過去に話題になった業界ネタなど、時代背景を感じる記事も作成中。自身の思い入れのあるシリーズの動向にも熱い視線を注ぐ。

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