最恐の爆裂AT機で「神降臨」の大勝利も「危険な目に遭わず何より」…背筋が寒くなった事件の真相とは【ドラゴン広石『青春と思い出のパチスロと、しばしばパチンコ』第25話:ミリオンゴッド】
第25話 ミリオンゴッド
4月の半ばくらいから新しいハーデス(6.5号機)の設置が始まるそうですが、昔から私はいわゆる「ゴッド系」のパチスロが結構苦手だったりします。いや、もちろん他機種を圧倒する出玉性能は非常に魅力的だし、ポセイドン以前の機種は最低でも1回はプレミアム役の「GOD」を引くまで打ち込んではいるんですよ。
つまり、決して「食わず嫌い」なわけじゃないんです。むしろ、ライターの誰それが万枚オーバーした…なんていう景気の良い話を聞くと、仕事で打てる機会があればと思ったりもしました。
だけどね、残念ながらガイド編集部は私がゴッド系が苦手なのを承知してます。だから新作ゴッドのショールーム実戦に呼ばれたことは一度もないし、ガイドの誌面やDVD動画でも「ゴッド系の出玉バトル」的な企画に参加したことはありません。
唯一、そうした事情をご存じなかった「やまのキングさん」が、以前、九州でパチスロ番組を持たれていた際に「凱旋バトル」という企画に招いてくださいましたが、出現率65536分の1の強チャンス目を引いたのに惨敗…という恥ずかしい結果をやらかしちゃいましてね。以降はゴッド系を打つ企画のオファーはありませんでした。
まぁ、結果を残してないのに文句を言うのはお門違いなんですけど、どうして私はゴッド系に苦手意識を持つようになっちゃったのか…。そんな感じで記憶を遡ったら、心あたりに辿り着きました。もしかして、初打ち時の出来事がトラウマになってるんじゃね?
というわけで、今回の昔話は『ミリオンゴッド』(初代)初打ち時のエピソードを紹介しましょう。
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時は平成14年の6月。パチスロ史上最強にして最恐の爆裂AT機「ミリオンゴッド」が、直営店でのロケテストを終えて全国デビューしました。当時はガイド編集部でも百萬神に熱を上げるスタッフが続出しており(アニかつさんや中武くんのゴッド好きは非常に有名ですね)、そんなにアツい機種なら自分も話のネタに打っておこうか…と考えたのが全ての始まりでした。
ミリオンゴッドを打つために向かった先は、当時、私が住んでいた中野区にあるX店。普段は滅多に行かない店だけど、近場でそこそこの台数が導入されていたのは、残念ながらこの店しかなかったんです。
ところが、やる気満々で朝イチにゴッドのシマに駆け込むと、なぜだか客付きが閑散としていましてね。いやでも、昨日の夜に下見した時は結構出てたんだけどなぁ…などと考えつつ、まるで狐に摘まれたような気分で3~4千円ずつカニ歩きしていると(当時、ミリオンゴッドは朝イチ台が当りやすいと言われていました。おそらくはリセットによる天国モードでしょう)、3台目で右リールに赤7が停止(SGG)。
してやったりの気分でナビに従っていたところ、数ゲームもしない内に「???」ナビが…。それで、特に深く考えもせず順押しで止めたところ、けたたましいファンファーレとともに液晶に「777」が揃ってケツが浮きました。
そう、最強役のGOD揃いです。ミリオンゴッドは通常時のコイン持ちが激悪だけど(何しろ順押しだと全てのリプレイを制御で取りこぼすため、千円で16G余り2枚なんてことが普通にありました)、GODが揃えば一撃5千枚が確定。そんなわけで、膝に抱えたドル箱に震える指でコインを詰め込む作業に没頭していると、その消化中に再びSGGを引いて「+50G」と表示され、終了後のG-ZONE中に4発ほどGGが出てきました(SGGで確定した分)。
PGGを引いたら3発上乗せされるはずですが、どうやらストックを飛ばされていたようです。ああ、もちろんこれは後になって知った話なので悪しからず。
その後もしばらくは打ち続けていたんですけどね。この頃はまだ解析も出ていないし、あまりのコイン持ちの悪さに恐怖して撤退することにしました。
でもって、液晶画面のコイン情報(IN枚数&OUT枚数の確認ができる機能。店側の任意でオン・オフが可能)で獲得枚数を「7300枚」ジャストに調整して出玉を流しました。ここらへんは我ながら非常に冷静ですね。
ところが、ここにきてせっかくの高揚感を台無しにするような事件が起きたんです。店員さんから渡されたレシートにプリントされていた枚数は「6909枚」。400枚近く足りないじゃん! 打ち始める前にもコイン情報でプラマイゼロを確認していたので、流した枚数が少ないのは明らか。ということは…ジェットカウンターに何か細工をしてやがるな、この店は!
組織的なゴト師グループが入り込んでるらしい?
ホルコンの設備&性能が飛躍的にアップした現在では考えられないことですが、当時は雇われ店長が小遣い稼ぎで自店のジェットカウンターに細工するケースもありました。
つまり出玉を少なくカウントして、差額を着服するというセコい犯罪です。ただし、少ない枚数を流した際にカットすると目ざとい客にバレるので、大量のコイン…たとえば2千枚以上を流した場合に5%くらいカットしていたようです。これくらいの誤差なら簡単には見破れないし、客側にしても大量出玉を獲得した嬉しさに酔っているので、それほど神経質にならないのが普通です。
でもね、私は納得できませんでした。だって、特大のリスクを背負って「超」のつく大博打台での勝負に勝利したのに、配当の段階になってケチがついたようなものですから。てゆーか、そんな細工をするくらいなら、最初から「コイン情報」の機能をオフにしておきなさいよと。
そんなわけで、店員さんに文句を言ってやろうと思ったけれど、ホールでもめてロクなことにならないのは過去の経験から十分に承知してます。それに、今の私はパチスロ必勝ガイドの看板で禄を食むライターなんだから、もしもガイド編集部に飛び火して大問題に発展したら申し訳ないし…。
結局、喉まで出かかった言葉をぐっと飲み込んだんですが、後になって編集部の喫煙所で大崎一万発さん(当時はパチンコ必勝ガイド編集長)から信じられないような話を聞かされました。
「僕が得た情報によると、X店には組織的なゴト師グループが入り込んでるらしいです。残念ながら具体的な手口まではわからないけど、もしかするとそいつらがジェットカウンターゴトをやってたんじゃないかな? たぶんお店側は気づいてないだろうから、事件を公にすると後で報復(闇討ち)される恐れもありましたね。いや、下手に騒いで危険な目に遭わず何よりです」
瞬間、思わず背筋が寒くなりました。
ちなみに、大崎さんに教えられた「ジェットカウンターゴト」とは、 ゴト師グループが仲間を店員としてホールに送り込み、ジェットカウンターに細工して差額を着服するゴトのこと。雇われ店長が小遣い稼ぎで仕込むのと同じで、計数の際に抜き取った出玉を景品カウンターで正規のルートを経て交換するため、よほどの不手際がないかぎり発覚しにくいそうです。まぁ、それほど手の込んだゴトってことですね。
大崎さんの情報網の広さはさておき、このエピソードが私をゴッド系が苦手な体質に変えたのだとしたら、な~んか損をしてますよねぇ。私はもっとゴッドを打ちたかった!
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