「パチスロ1号機」万人が楽しめる仕上がり…人気シリーズの原点!【名機列伝~プラネット編~】
5月吉日に導入を開始した『パチスロ モンキーターンⅣ』が好調なパチスロメーカー・山佐。
その開発力にはかねてより定評があり、ファンからの信頼度も揺るぎないものであるが、そんな山佐の自社ブランドパチスロ第1弾は、1985年に発売した1号機『プラネット』であった。
本機は同年、山佐が日活興業に販売を委託した『パルサーXX』の兄弟機にあたり、絵柄配列、リール制御はそれと同一。ビッグ及びREG出現率に違いはあるものの、設定間格差が少なくなった程度であり、ゲーム性に大きな影響を及ぼすレベルではない。
一方、救済措置機能として搭載されていた「差枚数天井(強制的にビッグフラグが成立)」に関してはパルサーXXが「最大1126枚」なのに対して、本機は「最大1500枚」。出玉推移が荒くなったことで、パルサーXXは「おだやか」、プラネットは「荒波」とのイメージが定着した。
そんな本機の魅力はテーブル方式が生み出す多彩なリーチ目。そのリーチ目は分かりやすいものから複雑なものまでさまざまで、現在とは違って「チェリー付きでのボーナス絵柄ハサミ目」でも鉄板とはならない。
奥深いリーチ目を探求する者も多く、その独創的な出目演出は今も脈々と受け継がれている。
一見するとライトユーザーには手を出しづらい印象だが、本機は投入枚数と払い出し枚数の差に応じて小役確率を変動させる「差枚数カウンター」的機能を先駆けて採用。小役を取りこぼしてもこの機能によってロスが補填されるので、誰でも安心して楽しむことができた。
下パネルには「PLANETT」の文字。プラネットの正確な英語表記は「PLANET」だが、本機は2つ目の「T」がロケットの如く火柱を上げて飛んでいるスタイリッシュなデザインで、このデザインは1990年に登場した大ヒット3号機『スーパープラネット』はもちろん、2018年リリースの5号機『スーパープラネットSP』にもしっかりと継承されている。オールドファンにはお馴染みであろう。
ちなみに、プラネットと並ぶ山佐の人気シリーズ「パルサー」は1980年、箱型パチスロ第1弾『パチスロパルサー』として尚球社が認可を受けた後に販売。
当時、業務提携を結んでいた日活興業も同様に認可を受けると、最終的に販売権も日活興業=山佐に移ったことから山佐の代名詞的名称となったのである。
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