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「消えた44億円事件」はスロットマシンだけじゃない!?競馬でも機械のトラブルで消えた「的中馬券」に起こした裁判の結果は?

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 3日、米ニューヨーク市クイーンズにあるカジノで約44億の配当を引き当てながら翌日、それが”肉”に変わるという、ギャンブル史上に残る奇妙な出来事が発覚した。CNNが報じている。

 気の毒なハプニングに遭ったのは、アメリカのカトリーナ・ブックマンさんという女性。ブックマンさんは8月下旬に、カジノのスロットマシンで奇跡的な大当たりをゲット。興奮のあまり、その様子を”自撮り”したようだ。

 その配当額なんと4294万9672ドル。日本円で「約44億円」となる途方もない金額は、スロットマシンによる賞金としては史上最高額となる……はずだった。

 ギャンブル史上に残る奇妙で残念な出来事は、その翌日に起きた。

 ブックマンさんが正確な配当額を確認しにカジノに出向いたところ、昨日は件のスロットマシンが不具合を起こしていたため「大当たりは無効」と告げられたのだ。

 ニューヨーク州の賭博規制当局によると、そのスロットマシンには多くのものと同様『機械の不具合の場合は獲得賞金やプレー結果が無効になる』とのただし書きが添えられており、それに該当したらしい。

 信じられないハプニングに見舞われたブックマンさんを気の毒に思ったカジノ側は、彼女にステーキのディナーを御馳走したらしいが、腹は膨れても財布は膨れない。シングルマザーとして4人の子供を育てているブックマンさんは、CNN系列局WABCの取材に「私の頭に浮かんだのは家族のことだけ」と答えたそうだが、あまりにも悲惨な出来事だ。

 実は、スケールとしては遥かに及ばないが、かつて競馬でも券売機の不具合で、本来なら的中していたはずの馬券が無効になる出来事があった。それもトラブルに巻き込まれた男性は、裁判まで起こしている。

 2002年、ある男性が日本中央競馬会(JRA)の場外馬券売り場の自動券売機で馬券を購入しようとしたものの、券売機の不具合で馬券が発行されず。そのまま締め切り時刻となりレースが行われたが、結果的に買えなかった馬券は的中していたようだ。それも万馬券である。

 不服に思った男性は、JRAを相手に本来なら手にできていたであろう配当金など約26万円の損害賠償を求めている裁判を起こした。これに対しJRAは気の毒な結果だが、責任はないと反論。

 裁判の焦点は「いつの段階で馬券が成立しているのか」というものだった。

 男性側は「現金と投票のマークシートを券売機に入れた時点で、馬券は成立している」と主張。逆にJRA側は「馬券が券売機から発行された時点で馬券が成立するので、今回の件は無効」と反論した。

 その結果、裁判所は利用者が現金と投票のマークシートを券売機に入れた後、画面に『計算機に接続しています』と表示が出た時点で「購入契約が成立する」と判断。したがって、男性側には「表示が画面に出ていたと認められるだけの証拠がない」と指摘したことでJRA側が勝訴している。

 だが、そうなってくると気になるのが、やはりブックマンさんの”消えた”44億円だ。

 ブックマンさんの場合、大当たりを引きスロットマシンの画面にその配当額が表示されている画像を所持している可能性が高いため、仮に裁判を起こせば、上記のような証拠不十分とならないのではないだろうか。

 カジノ側から提供されたステーキを食べたことで、一応の”謝礼”を受けた形になっているブックマンさん。今後、どうするのか世界中から注目が集まりそうだが、いずれにせよ機械トラブルは誰にとっても気の毒な話だけに、極力起こらないように願いたいものだ。

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