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競合を避けた「注目パチスロ機」の来期先送りも影響!? ヒットメーカー通期業績予想を下方修正

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 3月8日に高火力STパチンコ『PパトラッシュV RED(GREEN)』、アイドル育成ゲームとのタイアップマシン『パチスロ アイドルマスター ミリオンライブ!』を発売予定のSANKYO(東証一部:6417)は2月26日、2021年3月期通期業績予想の修正を公表した。

 同社は2020年8月7日、2021年3月期第1四半期決算と共に通期業績予想を公表済だった。

 ここでは、売上高は735億円、営業利益は80億円、経常利益は87億円としていたが、今回、売上高は580億円、営業利益は60億円、経常利益は67億円に下方修正。それぞれ前回予想から155億円減、20億円減となった。

 修正理由として同社は、緊急事態宣言が解除された2020年5月以降、ホールの稼働やメーカーの遊技機販売台数は改善傾向にあったものの、年明けからの新型コロナウイルス感染症再拡大により緊急事態宣言が再発令されたことで、遊技客の回復や稼働改善傾向にもブレーキがかかり、「ホールの設備投資意欲に低下がみられる」と説明。

 第3四半期以降、市場環境の改善に合わせて新機種の投入を加速させたものの、年明けの市場環境変化を背景に、第4四半期に販売したパチンコ機・パチスロ機の販売台数は「当初の予想を下回る見通し」とした。

 また、パチスロ機においては当期中の投入予定だったSANKYOブランド『パチスロ マクロス デルタ』をグループ商品との競合を避けるために来期へ先送りしたことも影響したと説明。販売タイトル数が減少したことなどにより、この結果、パチンコ機の販売台数は当初の計画150,000台に対して126,000台、パチスロ機の販売台数は同計画28,000台に対して8,000台となる見込みとした。

 上記の予想は発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであることから、実際の業績は今後の様々な要因によって「予想数値と異なる可能性がある」とも述べた。

 加えて同社は同日、連結子会社「インターナショナル・カード・システム株式会社」の解散及び清算も発表した。

 インターナショナル・カード・システム株式会社は、遊技機の量産部材の調達やカードユニットの部品販売等が主な事業。SANKYOとしては基盤等を購入していたが、事業規模等を勘案した上で、グループの効率化という観点から決議したという。

 これらの情報は、公式HP内のコーポレートサイトで確認できる。

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