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パチスロ大勝利の先に待っていた絶望…!?【濱マモルののほほんコラムVol.125~みなし機実戦の思い出~】

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 ネット系をはじめ、このところパチンコ・パチスロ関連の記事では、さよなら5号機的な企画が目立つように思える。無論、それは旧規則機の撤去が迫りつつあるからだが、そんな企画を見ると、2006年6月20日の「みなし機」完全撤去を思い出す。

 それまでの遊技機は、検定が切れてもそのまま設置され続けていた。4号機初期や3号機のみならず、2号機や1.5号機の設置をウリとするホールもあったが、規則の改正で一斉撤去に。これにより、5号機時代へ本格的に移行したように感じる。

 Xデーのタイミングで、パチスロ必勝ガイドの誌面上では、91時間バトルの特別篇としてみなし機の送別会が行われた。18名のバトラーが全国各地に残された思い出のマシンと対決するといった内容で、ありがたいことにアタシも参加させていただいた。

 アニマルかつみ兄さんはユニバーサル販売の『コンチネンタルⅡ』、ガル憎先輩は山佐の『スーパープラネット』、負男先生はサミーの『マックスボンバー』などと勝負する中、アタシは『ウィリーチャンプV』と対決。コイツは勝手に4号機最高の名機と称えるエーアイの4号機第1弾『ウィリーチャンプ』のスペック違いで、大半は先代と同じく裏モノ化し、より激しい連チャンが魅力と言えた。

 スロガイ編集部が調べてくれたところ、設置店は1店舗のみ。その店舗は島根県の江津市にあるそうで、早速アタシは片道約900キロの距離を飛行機→バス→電車と乗り継いだのである。今では考えられない大出張だ。

 朝イチから打つべく、前夜に江津市入り。件のホールがある駅前にはホテルがなかったことから、タクシーで郊外のホテルへ移動したのだが、偶然にもホテルの隣には別のホールがあり、となると当然、どんな台があるのかと覗きに行くことになる。

 当時は、地方ほどレアなマシンが設置されていた印象がある。そんなレアなマシンを求めて旅打ちなんかもしまくったもので、ドキドキしながら入店したところ、意外にもレトロ台はなく、沖スロのシマが大盛り上がりだった。

 中でも鉄火場だったシマは、オリンピアの『New島唄30』。詳しくは割愛するが、どちらかと言えば高設定狙いよりも高モード狙いが有効なマシンとの認識だったので、打ち頃の台はないかとチェックすると、何とビッグ間で大ハマり且つビッグ単発で終了という絶好の履歴を発見したのである。

 結果は、わずか1時間足らずで4万円超のプラス。思わぬ棚ぼた勝利にアタシは豪遊を試みたのだが、すっかり暗くなった外にネオンはなし。それでもさすがに何か飲食店はあるだろう、何ならスナックの1つや2つはあるだろうと歩き続けること数分、数百メートル先に小さな黄色い明かりを見付けた。

 中華料理屋か、それとも居酒屋か。まぁこの際、どちらでもいいから、そこで一杯飲むとしよう。長旅で疲れたこともあって、そう決意したアタシは歩みを早めたのだが、その看板に書かれていたのは「井岡ボクシングジム」。あの時の絶望は、今でも忘れられません。

(文=濱マモル)

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