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パチスロ「高設定」が隣に! ヒキがなくても勝ちを確信できる「お宝台」を巡る激戦の向こうに……

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 人気シリーズの新基準機が並ぶ現在のパチスロコーナー。しかし、その稼働状況は、お世辞にも良いとはいえない。初当たりの軽さをアピールしている台が目立つが、やはり1Gの純増枚数が2枚になった影響は大きいのだろう。

 爆発力を失った上に低設定を掴んでしまえば勝てるはずがない。そのように考えている人間が大多数を占めているからこそ、未だ設置されている旧基準機を打つ人間が少なくないのだ。

 確かにそのような考えも理解できるが、新基準機は新システムを導入するなど魅力的な面も持ち合わせている。「パチスロを楽しむ」という意味では、非常に優れた台が多い印象だ。

 もちろん収支をプラスにするのは大事だが、楽しんだ上で勝つことが理想だと私は思う。そのように考えているからこそ、積極的に新基準機を触るようにしているのだ。その考えは夕方からホールへ向かった”あの日”も同じだったのだが……。

 何気なく立ち寄った『ジャグラー』の島で足が止まる。総回転数に対してBIG・REG回数ともに高設定の理論値を超えている台を発見。しかも、その台の住人は打つことなくメダルを箱に詰めていたのだ。

「もしかしたら、そろそろ止めようとしているのかもしれない」そのように閃いた私は、運良く空いていた隣の台をゲット。”お宝台”が空いた瞬間を見逃さぬよう、隣に張り付くことにした。

 夕方からの実戦は、天井・ゾーン・モードが狙える台を狙うのが効果的だ。絶妙なハイエナを決められるか否かが非常に重要になる。しかし、この台はそんなレベルではない。ゲットさえできれば、高確率で勝利を手にできるはず。

「早く空いてくれ!」と願いつつ、打つ気のなかった『ジャグラー』を回し始めた。しかし”お宝台”の住人は、箱にメダルを詰め終わると遊戯を再開したのだ。

「もしかして止める気ないのか?」一瞬、そのような考えが頭を過ぎったが、彼は必要以上に時計を気にしている。おそらく予定があるのだろう。「しばらく待てば捨てるはず」そのように考え、粘り続けることにしたのだ。

「まだか……、まだなのか!」と心の中で呟きながらの実戦。あと少しで5本目がなくなる。「これ以上の失費は避けたい」そう思った瞬間だった。”お宝台”の住人は、再び打つのを止めメダルを箱に詰めだしたのである。そして、箱を持ってカウンターの方へ歩みだしたのだ。

「よし! 勝った!!」歓喜のあまり表情が緩む。5本の投資は痛かったが、これで取り返すことはできるだろう。意気揚々と隣へ移動しようとしたのだが……。

 なんと足元に荷物が置いてある。「あれ?忘れてんのかな?」そのように思い店員を呼ぼうとしたのだが、本人がメダルを流し終え戻ってきたので呼び出しボタンを押すのを止める。「やはり忘れていたのか」とホッとしたのだが、予想外の展開が待ち受ける。彼はそのまま台に座り、メダルではなく現金で打ち始めたのだ。

 理解に苦しんだ。メダルを流し、現金で遊戯することに何かメリットがあるのか? しかしひとつの可能性が浮かぶ。もしかしたら待ち合わせの相手が遅れており、すぐに止められる状態にしたのではないか? それならば、数十分後には席を立つはずだ。ここは我慢。焦らず待ち続けるしかない。

 ただ、30分経っても彼に動く気配はない。それどころか、再びボーナスを引きメダルを増やしている。その間、私の台はREGが2回と散々な状態。投資もついに10本目へ到達してしまいそうだ。

「これ以上の投資はさすがに……」弱気になりかけた時だった。再び好機到来。BIG後100G回したところで”お宝台”の住人は打つのを止めた。そして箱にメダルを詰め、カウンターへと向かって歩き出したのだ。

「今度こそ……勝ったんだ!」そう安堵したものの、また足元に荷物が置いてあることに気づいた。「まさか……」嫌な予感がする。「戻ってくるのではないか?」そのような疑いを消すことができなかった。

 単純に荷物を忘れただけという可能性もある。しかし、嫌な予感は的中……。

 先ほどと同じようにメダルを流し終えた彼は、そのまま台に座り現金で打ち始めたのである。その後もメダルが貯まったら流し、再び現金で打ち続ける行為を繰り返す。

 本当に理解に苦しんだが、その行動にはひとつのルールがあることに気づいた。連チャン後100回転まで回しメダルを一度流すというのがそれだ。どうやら、それが彼のゲン担ぎのようなのだ。時計を気にしていたのは、単なる癖なのかもしれない。

 真偽の程は分からないが、私のヨミが完全に外れてしまったことだけは確かだ。彼に止める気などサラサラなかったのである。

 心をへし折られた私に、遊戯を続ける力は残っていなかった。やはり欲に目がくらむと、ろくな事にならない。そのように痛感させられた出来事だった。
(文=デニス坂本)

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