パチマックス > パチスロニュース > パチスロ「激しい連チャン」で魅了した1.5号機屈指の名作
NEW

パチスロ「激しい連チャン」で魅了した1.5号機屈指の名作

【この記事のキーワード】,
パチスロ「激しい連チャン」で魅了した1.5号機屈指の名作の画像1
「激しい連チャン」で魅了した1.5号機屈指の名作

 パチスロ5号機時代も終わりを告げました。

 今回は久々となったレトロパチスロ機の記事なのですが、どの時代のどの機種を取り上げるかで本当に迷いました。今までは黎明期の1号機に始まり、4号機までが主体でしたが今後は5号機も増えていく予定です。

 そこで古いデータファイルを何時間も確認していたところ、何故か胸を締め付けられ…様々な記憶が甦ると共に見覚えのある1台の機種が目に飛び込んできました。

 今は亡きパル工業の『ニューペガサス』です。

【注目記事】
パチンコ新台「約91%ループRUSH直撃」に期待できる激熱システム! 左打ちなのに状態&恩恵が変化!?
甘デジ「確変率0%→100%」の過激な突破型マシン! 超高ループRUSHで大連チャンなるか!?

 意識している訳ではないのですが、やはり初めて触れたパチスロ機というのは私のような古い世代には特別なのかも知れません。西日本を中心に多く設置されていたニューペガサスですが、実は去年の2月にも取り上げております。

 多種多様な機種が溢れる現在とは違い、1機種か2機種程度の構成が当たり前だった時代。それだけに、ニューペガサスのみの1ボックスや2ボックスという店構えのホールも多く、それこそ地元のお店は何処もかしこもペガサス一色でした。

 神話に登場する空想上の動物であるペガサス絵柄が揃えばギュラーボーナス。 ボーナス中の楽曲はショパンのノクターン(夜想曲第2番変ホ長調)というシャレ者なペガサス。

 そんな上品且つ神秘的な雰囲気とは裏腹な激しい連チャン。その秘密は2号機からは禁止となった差枚数による『吸い込み方式』にありました。最大吸い込み天井は1700枚です。

 ボーナス毎に次の吸い込み枚数が決定される仕組みですが、ボーナス後は天井100枚以内のテーブルが選択されやすいため、結果として軽快な連チャンが起こることに。

 更には小役が落ちるとその分だけ多く回さないといけないため、逆押し(右から押すこと)で小役を回避することにより天井までの投入枚数を短縮。その結果として純押し時とは全く別の『単チェリー』が基本のパターン(リーチ目の当時の呼び方)となりました。

 当時はまだ学生だった私ですが、朝イチはモーニング(内部的にボーナスが成立している台のあるサービス)を取りに行き、午後から勝負の時はパターンが落ちていないか拾い歩く日々。

 連チャン率こそ低いものの、破格の軽い天井で掴めば必勝確実な設定6は『ハナビ通』の『設定H』や『3×3EYES~聖魔覚醒~』の『設定C』等といったいわゆる『エクストラ設定』の先駆けといえるのかも知れません。

 その設定6以外は全て機械割が100%以下という極端に辛いスペックだったにも関わらず、人々を熱狂させた暴れ馬ニューペガサス。普通じゃちょっと考えられないですよね。それだけで、人々を魅了するズバ抜けた名機だったことが窺い知れると思います。

 2号機時代にもパル工業は『ペガサス』の冠名を用いた後継機種を多数投入しますが…それは名ばかりで、まるで翼の折れたかのような天馬とは程遠い代物ばかり。 

 その後パル工業は裏モノ(違法パチスロ)に関与した件で処分を受け解散。天馬が再び大空へと羽ばたくことは叶わなかったのです。

『社会的不適合機』の烙印を押された機種を含む『みなし機』が撤去となった2006年までペガサスを設置し続けたホールも多く、実に20年近くにわたりホールで羽ばたき続けました。

 激動の昭和に生まれ、平成をも駆け抜けたニューペガサス。そんなパチスロ機など今後は二度とお目にかかれないでしょう。

 嗚呼、天馬ニューペガサス…ノクターンをもう一度…。

(文=電撃しらっち)
<著者プロフィール>
業界歴30年。遊技機販売業など様々な業種を経験し、現在はライターとしての活動にも力を入れている。レトロパチンコ・パチスロの実戦記事や、業界関係者への取材記事も担当。羽根モノや一発台を特集するなど、オールドファンにも響く内容も積極的に作成している。

パチスロ「激しい連チャン」で魅了した1.5号機屈指の名作のページです。パチマックスは、パチスロ、, の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。パチンコ・パチスロの本質に切り込むならパチマックスへ!

Ranking

17:30更新
  • パチスロ
  • 総合