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パチスロ対象機種の「全台に必ず設定6」が?過激イベントで勝ちまくった思い出

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 昔は全国のホールで様々な過激イベントが連日お祭りのように開催されていたが、パチスロだと爆裂AT機やST機が席巻していた4号機の全盛期だろうか。 既に20年近く前のことだが、記憶されている方も多いことだろう。

 内容やネーミング自体も個性あふれるモノが多く、その中でも私自身が非常に良い思いをしたイベントをひとつ、記憶の中から掘り起こしてみた。

対象機種の「全台に必ず設定6」が1度以上は投入?

 そのイベントというのが『マックスローテーション』というネーミングで、「1週間の内に必ず最高設定である6が1度以上は投入される」という内容。仮に対象機種が20台あるとすれば、1日に3台ずつ程が設定6となる。1週間で全台に回っていくということだ。

 したがって毎日6が投入された台番号さえキチンとチェックしていれば、日にちが経つごとに次に6が投入される台番が絞られていく訳である。「3日を過ぎた時点で1~10番台に6が投入済みだから残り4日間は11~20番台に入るな」という具合に。

「イベントを狙い撃つだけで高収入を得ていた」というスロッターも

「そんな簡単で良いのか?」と思われる方もいるかも知れないが、実際に難しくはなかった。ホール側としてもコイン単価も高かった時代。過激イベントで客付きは抜群で「めちゃくちゃ出玉も見せていて、出ている!」という営業でも粗利はキッチリ取れるという時代である。

 高設定台が軒並み出まくりでも、全体的に稼働して低設定台がキッチリ吸い込んでくれれば全然問題がなかった訳だ。実際に「過激イベントを狙い撃つだけで高収入を得ていた」というスロッターも多かった。

パチスロ対象機種の「全台に必ず設定6」が?過激イベントで勝ちまくった思い出の画像2

 それにしてもこのイベントは本当に旨味十分だった。対象機種は、あの初代『北斗の拳』だったが最初の3日間は『見』に徹するのだ。そして4日目になり既に設定6投入済みの台を除外すれば、残りは単純に1/2くらいで設定6が見えてくる。

 おまけに現在のような抽選入場でもなく、並び順のホールが普通。開店時間の1時間も前に来れば狙い台の確保は余裕だ。着席すると狙い台に座り、高確に滞在しているような挙動でなければ即移動するくらいの感覚でOKである。

 それこそ6以外が設定1だと考えれば、北斗にはリセット時の高確スタート割合に2倍近い開きがあったからだ。店側としても「どうぞ6を打ってください」というような空気なので、設定変更後に少し回すとかいう小細工もなかった。

 大半の客は初日から闇雲に6を狙って打つので、こちらとしては楽になるばかり。少し考えれば簡単なのに、気づかない人が多かった印象。時代的な部分もあるだろうが、上手な立ち回り方に気付くのは少数といった感じだ。

 それでいて、こんなイベントを半年近く開催し続けていたのだからありがたい限り。調子の良い時は4日目から4日連続で6をGETなんてこともあり、ここの北斗だけでどれだけ勝たせてもらったことか。

 という訳でこのホールと4号機初代『北斗の拳』は、私にとっても忘れられない非常にお世話になった1台となったのである。ちなみにそのホールは、現在も頑張っておられるようだ。

 知人に聞いても優良店の部類で稼働も良好なのだとか。また近くに行くことがあれば覗いてみようと思う。 

(文=オーハナB)
<著者プロフィール>
 元ホール店員、店長経験者。パチンコ店の裏側で起きた出来事や、人間関係を題材にしたコラムを担当している。過去に話題になった業界ネタなど、時代背景を感じる記事も作成中。自身の思い入れのあるシリーズの動向にも熱い視線を注ぐ。

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