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パチスロ新台「往年の裏モノ」を想起させる魅力!?【濱マモルののほほんコラムVol.152~尽きぬ妄想~】

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コラムVol.152~尽きぬ妄想~

 どこそこに、とある機種のとあるバージョンが導入されたと聞けば車で出動。時には新幹線で数時間かけて打ちに行くこともあった。

 かつてのアタシはチューンアップ機、いわゆる裏モノが大好物だった。言うまでもなく、最大の魅力はボーナスの連チャン。ハマリのリスクを抱えたご褒美として味わえる一撃性には中毒性があり、正規ではないマシンに触れているという独特な高揚感もある。たまたま生まれ育った街には裏返ったマシンが溢れ返っていたことも手伝って、みるみるうちにハマっていったというわけだ。

 たとえば『沖ドキ!』系の32Gといったように、当時の機種には連チャンゾーンが明確に示されていなかったものが多かったし、そもそも基本的に内部状態の示唆など皆無。よって、ボーナス後は常にドキドキしたもので、勝手に連チャンゾーンと定めたゲーム数よりも少し遅れてボーナス当選した時などは、「初当り? それとも連チャン?」などと妄想したものであった。

 6月6日から導入を開始したヤーマの6.5号機『シリウス』はビッグとREG、2種類の疑似ボーナスを搭載した完全告知マシン。ビッグは約313枚、REGは約103枚の獲得が見込め、ボーナス後に全設定共通約33.3%でシリウスモードへ移行すれば高確率でボーナス当選&ループするといった仕様だ。

 要するに、ボーナス後は約3回に1回の割合で連チャンに繋がる。非常に分かりやすいシステムな一方、有利区間ランプの消灯などを含めてモードの示唆が一切ないという潔さも併せ持ち、滞在モードはボーナス当選具合のみで察知することとなる。

 AとB、2種類あるシリウスモード中のボーナス当選率が最大「約32.9分の1」というのも絶妙な数値だ。この数値ならば100G以上ハマることも珍しくないので、初当り後に即連ではなくともシリウスモードの天井である200G(+α)以内にボーナス当選すれば「シリウス入った?」とニヤリ。その後、間髪入れずに刺激的な告知音が発生すれば、「やっぱりシリウスだ」とガッツポーズできるのである。

 シリウスモード移行後は、基本的に2連単位で連チャンするといった点も打ち手を惑わせる。導入後に早速、ホールで打った際の例を挙げると、まずは初当りでシリウスモードへ移行するも、REG3連で終了。次の初当りは残念ながら天井で、その後、110Gでボーナスを射止めた。

新台「往年の裏モノ」を想起させる魅力!?

 次回ボーナスは74Gで揃ったし、「天井からシリウスか。神様も粋なことをしてくれるもんだ」とほくそ笑んだが、終わってみれば初当りから16連の約1,900枚。初当りを除いて15連の奇数であるということは、110Gのボーナス当選は初当りだったのか、或いは途中でシリウスモードが終了し、数度の軽い初当りの後、再びシリウスモードへ移行したのか。2つの可能性が考えられる。

 まぁ「基本的に」2連単位ということだから奇数連で終わるケースもあるのかもしれないし、もしかしたら小役でのボーナス当選はモード移行抽選が行われないのかも…といった仮説も否定できない。

 ただ、シリウスモード中は小役でのボーナス当選が多いような気もするし、となるとモード移行しないというのは違うかもしれないし…などと、帰宅後に祝杯をあげながらも妄想は尽きなかった。

 噂では、このマシンは往年の裏モノを意識したそうだが、打ちながら妄想が膨れ上がるのは、まさしくその通りだと思うし、名機の証。当分はお世話になりそうです。

(文=濱マモル)
〈著者プロフィール〉
 神奈川県横浜市出身。レコード会社勤務の後、フリーライターへ転身。パチンコ・パチスロやギャンブル系を中心に、野球、音楽、街情報など幅広い分野で執筆する。特技は料理と飲酒で、超常現象好き。ドラマーとしての顔も持つ。
Twitter(@hamamamoru777):濱マモル

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