1台で費用「総額100万円超」は本当? スマートパチスロ誕生後の市場変化とは
間もなく登場する「次世代パチスロ」に期待は高まるが…
当サイトでも再三お伝えしている通り、いよいよ11月21日には次世代遊技機「スマートパチスロ」の導入が開始される。
当初、同日にはオリンピアの『Lバキ 強くなりたくば喰らえ!!』、SANKYOの『パチスロ革命機ヴァルヴレイヴ』、山佐の『スマスロリノヘブン』、パオン・ディーピーの『L HEY!エリートサラリーマン鏡』の4機種がデビューとのことだったが、どうやら『L HEY!エリートサラリーマン鏡』は12月5日に延期された模様。内訳は不明ながらも、トータルで7万台ほどが導入されるようだ。
スマートパチスロ、略してスマスロは、物理的な遊技メダルを使用せずに「電子情報」で貸出と遊技機を行うパチスロのこと。ホッパーやメダルセレクターなどは非搭載で、筐体には遊技メダル数表示装置が装備され、電子化された遊技メダルが蓄積される。
よって、従来機のようなメダル貸出機は不要な一方、専用ユニットの接続が必要。となると、新たな設備投資をしなければならないわけで、この状況について大御所ライターの大崎一万発氏が自身のYouTube「まんぱつ」内の動画にて、独自の見解を述べている。
1台あたり「約100万円以上」の出費に?
この動画によると、スマスロの価格は1台約50万円。対して、専用ユニットは1台約20万円だそうで、これだけでホールは約70万円の負担を強いられることになる。
だが、スマスロを稼働させるためにはそれだけでは足りず、このスマスロデータを集めるためのコンピューターのシステム代やサーバー代などが必要。大崎氏曰く、これら全ての掛かる費用をざっくりと割ると、1台あたり「約100万円以上」の出費になることが考えられるそうだ。
当然、これら費用はエンドユーザーの負担になるわけだが、現状、パチスロは「史上空前の利益が取れていない」状況とのこと。それを補填すべく、4円パチンコの全国平均の利益率は1時間あたり1,200円を超えており、これは「2007年末の正月営業と同じレベル」なのだという。
そんな中でスマスロが登場すると、気になるのが「市場の変化」である。「常に還元率の高いホール」がいいのか、それとも「ギッチギチの中で分かりやすく高設定や甘い台を置いているホール」がいいのか。
つまるところ、優良店か否かは「打つ人の打ち方による」とは大崎氏。「せっかくのこういう新しい機械なので、派手にやって花火を打ち上げていただけるお店ばっかりならいい」としつつ、「現実の世界の商売は気持ちだけで動かせるほど甘くない」とも続けた。
最後に「12月のパチンコ店営業戦線はいろんな判断材料がありますので、皆さんもウォッチングを続けていただきたい」と話をまとめている。興味のある方はチェックしていただきたい。
(文=編集部.)
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